今後のスキルアップを考え転職を決意

 

30代半ばになり、日々の仕事に楽しさは感じてはいました。しかし、毎日がほぼ同じことの繰り返しで、知識や技術のスキルアップをそれほど要求されない環境にいたことから、今後10年、20年先を考えた時、自分の中で何か物足りなさも感じていました。

今の安定し慣れ親しんだ環境から出ることに少し不安もありましたが年齢を考え、思い立った今がチャンスなのではないかと転職活動を始めました。

しかし、今まで販売員しかしたことがなく、これといってアピールするポイントが自分ではわかりませんでした。そこで、色々な転職経験談や、転職についてのサイトを見、本を読み、自分のアピールポイントを考えたり、履歴書の書き方、証明写真を工夫するところから始まりました。

転職活動中に気づいた点としては、私の強みは販売の経験のおかげで、実際書類審査をとおり、面接まで行くと、内心はドキドキと緊張はしているものの、話はスムーズにとまることなく余裕のある話し方をすることができる点です。また、自分ではスピーキングは苦手なためあまり意識していませんでしたが、TOEICの点数が800点あることも一つの能力の証として役立ちました。

初めはどのような職種に応募すれば良いか分からず、系統立てずにランダムに気になった会社に応募していましたが、事務や経理といった内勤の仕事に関しては第一次の書類審査も通過せず、少し凹みました。

しかし、これで自分が応募して面接まで進むことのできる職種を絞ることができたとプラスに考え、その後は営業や、今までと同じ販売でもその後販売からマネージャー、内勤へと変わっていける可能性のある会社を選び応募しました。

何社応募しても断られた時はくじけそうになりましたが、普段の仕事でお客様と接したり、趣味の時間はその趣味に没頭することで頭の中が転職一色にならず、自分を保って冷静にいられたかと思います。

そんな中、一社、私がまさか受かるとは思っていなかった有名なブランドにほぼほぼ内定、あと面接一つで決まる、というところまでいくことができました。

何度もいくつかの場所でその会社の路面店やデパート内のお店に足を運び、そのブランドの雰囲気が自分に合っているか、やっていけるかを考えました。しかし、私の出した答えは「ここではない」というものでした。最終面接が終わったあと、お断りさせていただきました。

今まで10年以上仕事をしてきて、また新たな出発をしようというのならば自分の感覚も大切に、有名な会社だからといって飛びつくのは違うのではないかと最終的に思ったからです。もちろんそう決めるまでは、「やっぱり良いかも。」「自分にこれ以上の好条件がくることはもう無いのじゃないだろうか。」と思い心は揺れ動きましたが。

 

転職に成功するも妊娠を機に再び退職

 

結局私が就職したのは小さなアクセサリーブランドでした。

社長がデザイナーで、その補佐、新商品の提案、商品管理、店舗のまとめなどやることがたくさんあります。初めはあまりの仕事の多さと今までとは違いパソコンに向かっている時間の多さに逃げ出したくなることも多々ありました。というのも、私が今まで販売の中で使っていたパソコンスキルでは全く太刀打ちできない量、質だったからです。

私の場合は、もう決めたのだから頑張ろうという気持ちと、一緒に働く周りの方の優しい助けがあったからこそできたことだと思います。そう思えて頑張れたのも、実際に転職活動をして自分の今の限界や周りからの評価、何度も落とされた経験があったからこそです。転職活動を通して心も少し強くなったように感じます。

転職してすぐには前の職場が懐かしくなったり、毎日緊張と覚えることの多さに眠れない日々がありましたが、結局はどんな仕事も覚えることがあるのは一緒、慣れてしまうのも一緒だと思います。

気がつけばパソコンのスキルも社長の補佐、周りの意見の取りまとめもすこしづつできるようになっていきました。

しかしここで問題が起きました。妊娠です。小さな会社でしたのでその時私が休むと回らなくなってしまいます。

悩みましたが、結婚後なかなかできずにずっと望んでいた妊娠だったこと、初期に赤ちゃんの状態が不安定で無理はできなかったことから私はあっさりと仕事を辞めました。

あっさりと、とはいえ心の中では、あんなに頑張って転職したのに、という気持ちは拭えませんでした。

でも、もう子供はできない人生だろうと勝手に自分で決めつけ、育児休暇等子供ができた時のことについて自分がきちんと考えたり会社に確認していなかったのが悪かったと思っています。

前の職場でしたら妊娠したら育児休暇を取れたので、考えようによってはどちらが良かったのかはわかりません。

でも、今は良いように考え、自分のスキルがアップしたこと、転職活動によって自分の考えや世の中の求めるもの、条件をシビアに体感できたことは面白い体験だったと思います。

今後また子供が少し大きくなったら就職活動をしようと思っていますが、転職活動をしたことで自分の中で今とっておくべき資格、スキルを明確化し、今のこの時を、子供との時間と自分磨きの時間と捉えて生活していきたいと思っています。