ブラック企業と世間から呼ばれる会社に勤務をしていて、実際に辞めようと思ったとしても、会社から無理やり引き留められてしまうのではないかとか周りに迷惑がかかってしまうからとかと思ってしまい、何も行動を起こすことなく、そのまま会社に居続ける人がけっこういます。

状況が改善される余地があればいいですが、全く可能性がない場合もそのような振舞いをしてしまいます。そこで、ブラック企業を辞めることができない理由ともし辞めずにそのまま会社に居続けたらどうなるかについて書いていきたいと思います。

ブラック企業を辞めることができない理由

理由としては主に3つあります。

まず1つ目は、転職活動をしようと思ったとしても時間を確保することができないからです。ブラック企業にある大きな特徴として、毎日長時間労働を強いることがあります。平日は朝早くに出勤し、夜は終電の時間まで仕事をして、家に帰ったら寝るだけになり、週末休むことができるならまだいいですが、休日出勤も頻繁にあり、月に休むことができるのが数日などという状況では会社の面接を受けようと思っても日程調整をすることが極めて難しくなります。せっかくチャンスがあったとしても見送ることになります。

2つ目は、転職活動をして次に勤務する会社を本当に見つけることができるのか心配だからです。20代や30代前半くらいの年代であれば、知識やスキルを持った分野であればもちろんですが、たとえ未経験の分野であったとしても転職先を見つけることは比較的容易です。伸びしろがあるからです。40代以降であれば、20代、30代に比べれば転職活動は苦労するとは思いますが、努力する方向性を間違わなければ、転職も十分可能です。頭では分かってはいるものの実際に行動を起こすことになると、収入が途絶えることになってしまうので、活動期間が長引けばマイナスの感情が湧き上がることが想像できてしまうので、退職することを踏みとどまってしまいます。

3つ目は、周りに迷惑がかかると思うからです。ブラック企業とはいえ、任されている仕事がたくさんあるものを一気に手放すことになると、残った同僚などに迷惑がかかるのが容易に想像できてしまいますし、今まで一緒に頑張ってきた人たちからどう思われるのか不安になり、退職を踏みとどまってしまいます。
では次にブラック企業を辞めずにいたらどうなるか説明したいと思います。

 

ブラック企業を辞めないで働くと違法な労働に慣れてしまう

ブラック企業というのはどれだけの数があるか?正確には分かりません。

基準が主観的な部分もあるため、明確な定義のうえでブラック企業という言葉が使われているわけではないからです。

しかし、サービス残業を強いるなど、明らかに違法なことをさせているところはブラック企業と呼んでも構わないでしょう。

そういった企業で働いている人は実際に多くいますが、そういった人がその職場を辞めないで我慢して働き続けるケースは多々あります。

違法な労働を命じられているのに、働き続ける人が実際多くいるのですが、そういったことを続けるとある大きなデメリットを抱えることになります。

それは違法な労働それ自体に慣れてしまうということで、違法な労働自体が日常になってしまうのです。

違法なことは本来はよくないと言えるのですが、そのよくないことに慣れてしまうと、よくないことだとは分かってはいるが、それをやり続けることにためらいを感じづらくなります。

心も体も違法労働に従うのが当然の感覚が出来上がってしまい、違法なことだと分かっていてもどんどんいろいろな命令に従ってしまうということが起きるのです。

すると、会社としては無理を言っても聞いてくれる労働者だと思えるわけですから、違法な命令もエスカレートする可能性があり、自分の心や体をどんどん蝕んでいくのに気付かないで、会社の言いなりになってしまうような状況が続くことになります。

労働者にとって、非常にマズイ状況になっていくということになります

 

物事の判断力がなくなる

ブラック企業に勤めていれば、これはおかしいだろうとかこの問題はこうやって解決することができるだろうと自分の正常な判断力に基づいて、毎日いろいろなことを考えて良い方向に物事が動いていくように行動をしたり、周りの助けを借りたりということを行うはずです。

しかし、ずっとその空気のなかにいるとどう考えてもおかしい物事であったとしても、それをおかしいということを考えなくなってしまいます。精神的に辛くなって、物事の判断力がなくなってしまいます。入社した当時は、自分の知識やスキルを生かして会社の業績に貢献していこうという向上心をもっていますが、次第に気持ちを持たないロボットのような人間になってしまいます。

体調がどんどん悪くなって、最悪はうつ病になってしまう

たとえ長時間労働を強いられていたとしても、休みの日を自分が熱中できるものや大好きなものに時間をかけて仕事を忘れるくらい楽しく過ごすことができれば、リフレッシュになり、休み明けにはフレッシュな気持ちで仕事に集中することができるでしょう。

しかし、ブラック企業の長時間労働は訳が違います。毎日帰りは深夜になり、何も食べる気にならず、そのまま寝てしまいます。寝たか寝ないか分からない感じで朝になり、また会社に出勤します。その暮らしがずっと続き、いざ休みになったら、疲れが信じられないほどあり、一日何もすることなく終わってしまいます。仕事と家の往復になって、自分の好きなものに使える時間が全くありません。好きなものを仮にしていたとしても仕事のことがずっと頭のなかにあり、遊んでいたとしても遊んだ気になりません。

自由をブラック企業に奪われてしまっています。会社で働くということは、自分を高めて、人生を豊かな素晴らしいものにするためにあります。頭のなかが常にブラック企業のことであれば、素晴らしいものとは絶対にいえません。この状態がずっと続くと、最初は寝ることができていたものがほとんど寝ることができなくなり、極度の睡眠不足になってしまいます。体力がなくなっていき、ちょっとしたことですぐに体調を崩してしまいます。

また、精神的にずっと気を張っている状態ですので、ちょっとしたきっかけがあれば、緊張の糸が切れてしまいます。最悪はうつ病になってしまい、病院のお世話になってしまい、専門的な治療が必要になってしまいます。うつ病になったとしても、会社は絶対に助けてはくれません。自分が勝手にそうなったと解釈をして、治療費を出すということがありません。いなくなったところは、人員を補充して何事もなかったかのように仕事を進めていきます。自分の身は自分で守っていくしか方法がありません。

 

過労死するリスクがどんどん上がってしまう

ブラック企業で働き続けると、過労死するリスクがどんどん上がってしまうことになります。

ブラック企業は休日をあまり与えないで長時間労働をさせるなどの特徴がありますが、そういった状況が続くと、過労死リスクが上がることになりますが、本人は気付いていません。

過労死リスクが上がっていることに気づいていないというか、ちょっと無理をしても大丈夫だろうという油断が生まれている状態と言えます。

しかし、心も体も無理をしてかなり疲弊している状態だと、いろいろな危険なリスクが高まるので、自殺をしてしまったり、勤務先へ向かうときの車の運転中に事故を起こしたり、何らかの病変を引き起こしたりという可能性が高まります。

過労死の根本の原因はブラック企業の違法な労働に従ってしまっている状態で、その会社で我慢して働き続ける限り、そういうリスクは存在し続けます。

現実的には、違法な労働に従っている状態でもそれが過労死につながるケースはごくわずかだとは思いますが、そのリスクが高まっている状態は明らかにデメリットです。

多くの人はブラック企業で働いている認識があっても、自分が過労死するなんていう想像はほとんどないでしょう。
だからこそ、多くがブラック企業を辞めないということも言えるわけですが。

しかし、油断をして辞めない人間の中から過労死する人間が生まれるので、自分は大丈夫だろうと思っている人は常に過労死の危険性があるということを認識しておくべきとなります。

 

お金がなくなってしまう

長時間労働をしていますので、場合によったら毎月かなり高い給料をもらうこともあるかもしれません。しかし、金銭的に豊かになることはまずないでしょう。なぜかというと、仕事中におこしてしまった失敗によって、会社から不当なお金を持っていかれることがあるからです。

例えば、遅刻をしたり、体調が悪くなって休んだりしたら一回いくらとか、会社の車を運転しているときに事故を起こしたらいくらとかいう場合です。本来であれば、後に従業員に注意をすることはもちろんですが、会社が従業員を守らなければいけないところです。

そこを平然と罰金を要求します。業務上の過失によって罰金を要求することは違法な行為ですので、非常に問題がありますが、会社の言うことは絶対という姿勢で要求してきます。本来なら発生しないお金が持っていかれてしまいます。また、ブラック企業で働き続けると、身体が壊れるくらいのストレスが溜まってしまいます。ストレスの解消法は人それぞれですが、特に男性はギャンブルに走ってしまいます。

ストレスによって判断力がない状態では、お金を湯水のように使ってしまうことでしょう。本来であればあったお金が簡単になくなってしまいます。高い給料をもらったとしても、手元に残ることがほとんどなく、場合によったら多額の借金をしてしまうこともあるかもしれません。ストレスによって、様々なものを失ってしまいます。

 

社会全体の労働環境を悪化させる

これはブラック企業で働いている人にとってのデメリットではありませんが、ブラック企業を辞めないで働き続ける人がいると、社会全体にデメリットをもたらします。

一言で言えば、ブラック企業の存続を許し、それが法律を守るまともな企業を淘汰することにつながるのです。

法律を守っている企業と比べて、それを守らない企業の方が実は経営的に優位な状況にあります。

例えば、サービス残業を当たり前に強いる企業は、労働者をたくさん働かせているのに、給料の一部は支払わないということが可能なため、人件費がかかりづらい状況にあります。

すると、人件費が余計にかかっている法律を守る企業と比べて、法律を守らない企業は商品の価格、サービスの料金を安く設定することができ、それによってお客さんを集められるのです。

基本的に消費者は安いものに飛びつきがちなので、結果的に起きるのは法律を守らない企業の売り上げが上がり、法律を守る企業は相対的に売り上げが下がるということです。

消費者の多くをブラック企業が奪っていくような構図になるため、ブラック企業は存続しますが、法律を守っているまともな企業は経営的に苦しくなり、淘汰されやすくなるという状況が起きるのです。

最終的には、世の中にはブラック企業しか残らないという可能性すらあるのですが、ブラック企業で働く人がそのまま働き続けると、本当にそういう世の中になってしまう危険性があるのです。

長期的に見たら、ブラック企業を辞めないで我慢して働き続けることは、社会全体の労働環境を悪化させるというとんでもないデメリットをもたらすことになるわけで、我慢して働き続けるその労働者個人のデメリットでは済まないということが言えます。

これから社会に出て、働こうとしている人にとっても困る状況をもたらすことになりますから、ブラック企業を辞めないで我慢して働き続けることは非常に大きな問題を抱えていることを多くが知るべきなのです。

 

まとめ

ブラック企業に働き続けると、最初は正常な判断力があったものが次第になくなっていき、身体的、精神的に蝕まれ、最悪はうつ病になってしまう危険性があります。仕事をしてお金を稼ぐことはとても大切なことですが、それによってブラック企業に人生を奪われてしまっては元も子もありません。

会社はその会社だけではなく、非常に多くの会社があります。精神的に弱ってしまうのは間違いないですので、まずは行動を起こして一刻も早く退職をしましょう。退職を強く止められてしまうこともありますが、意外とあっさり辞められることもあります。精神的な圧迫から解放されて、自分を冷静に見つめなおしてみましょう。やりたいことを見つけて、人生を豊かにしていきましょう。