ここ10年あたりで、ブラック企業という言葉は、業界を問わず多くの従業員たちから、注目され社会問題に発展しています。多くのブラック企業のトップは、自身の会社がブラックだと認識ができていません。

ブラック企業に就職してしまった方には、サービス残業やパワハラに、労働に見合った給料をもらえないなど、さまざまな問題によって悩んでいます。

ブラック企業の大きな特徴は、働き盛りの30代の年齢層が、すっぽりと抜けている点です。なぜ、ブラック企業には若手社員が、いないのでしょうか。

ブラック企業の特徴

ブラック企業と呼ばれる会社の多くが、業務体制に問題を抱えています。
代表的な5つを、ご紹介するので、みなさんご参考ください。

まず、残業時間が長いにも関わらず、残業代は支給されません。

労働基準法では、「一日8時間労働にしてください。一週間に40時間以上の労働は超えないでください。」超えてしまう場合は、残業代を支払い、届け出も必要になると定められています。

ですが、多くのブラック企業は、サービス残業として業務をさせています。上司に疑問を提示しても、「業務の時間管理ができていないから、定時で就業することができない。」と言った、指摘を受けることになり、不快感しか残りません。
かなり酷いブラック企業では、月に残業時間が100時間になる場合もあり、精神的に追い詰められていく人も、少なくはありません。

二つ目に多い事例は、実質の休日が規定された日数より少なく、休日返上で出社させるブラック企業です。サービス残業に加え、本来は休日として指定された日でも、出社を余儀なく決定され、拒否権はありません。

三つ目は、労働に見合った給料を、支給されないことです。
明らかに給料以上の仕事を行なっても、体裁よく「ありがとう。」の一言で終わってしまい、成果を認めてもらえません。
モチベーションはもちろん下がりますね。ですが、この場合最も厄介なことが、おまけで付いてきます。

一定水準以上の仕事ができると知られれば、求められる成果だけ、急上昇していき、どんどん仕事量が増えるケースです。もちろん給料は、上がりません。

四つ目は、精神論で社内を運営している点です。
これは中小企業に、本当に多い特徴でしょう。昭和の企業戦士を引きずり続け、古き時代に留まっている社長は、あまりにも多いです。だからこその、ブラック企業と呼ばれる由縁でしょう。今風に表現すると、パワハラです。

こういったブラック企業の社内では、何の根拠にも基づかない「やりがい」などの、社長を中心とする、仲間意識が非常に高いです。何かを社員がミスすると、社長や上司から、吊るし上げに合うことも多々あるでしょう。

どんなに不可解な点も、社長命令なら、本来マルのものでも、四角だと足並みを揃えるよう、社内の雰囲気で強要することを好みます。

五つ目は、よく営業の方が被害を受ける、自腹での購入です。
達成が不可能な数字をノルマとして与え、達成できなければ、自腹での購入をさせます。ブラック企業にお勤めの方は、経験があるでしょう。
自腹で購入しなければ、「なぜ購入してノルマを達成しないのか。」と上司から叱責されていませんか。そもそも、自腹での購入をさせること自体が、異常にも関わらずです。上司は長く勤めすぎ、根本的に認識が外れていることに、気づいていないのでしょう。

この平均年齢だったらブラック企業というような指標はない

まず初めに言っておきたいのは、このあとブラック企業の年齢層の特徴を書くわけですが、これはあくまで「ブラック企業→こうした年齢的特徴がある」という部分であって、逆にこれに当てはまる平均年齢の特徴をもつ企業にブラック企業が多いとは必ずしも言えないことです。

ブラック企業の後段の特徴が出るのは嫌になってしまうのが早いために、勤続年数短くなりやすい事に起因するのですが、勤続年数が短いという特徴は、まだ年数の浅いベンチャーや外資系企業、投資ファンド等の企業でも普通に見られる特徴です。

これらすべてがブラックかというと、確かに仕事はハードな面もあるかもしれませんが、一般的にはかなり好待遇の部類にはいるため、一概にブラックとは言え那企業がおおいです。

しかし、ブラック企業の多くは、待遇が全然魅力的でないにもかかわらず、労働環境が悪いために早く社員が辞めていきがちなわけです。

辞めていく理由にしたってキャリアアップや能動的なキャリアチェンジの人も多いほかの勤続年数が短いタイプの企業とは一線を画すわけですが、平均年齢や勤続年数という数字は「辞めた理由」は考慮されようがないので、このように、一部のハイクラス企業とブラック企業は、平均年齢の特徴ではよく似通ってしまうところがあります。

この記事の趣旨はブラック企業に多い年齢層の特徴であって、「○○な年齢層が多い、平均年齢の特徴を持つ企業はブラックだ!」ではない点は留意しておくことで、解釈を誤ってしまうことを防ぐことができます。そして、一部のハイクラス企業とブラック企業は「年齢層の特徴が似通う」点まず理解しておきましょう。

ブラック企業は年齢層が若いことが多い

さて、ブラック企業の年齢層の特徴ですが、これは端的に「若い」ことが多いです。従って平均年齢が出る場合は「低い」ことが合わせて多いといえます。平均年齢が30代前半、かなりの比率が20代社員がいる、といった傾向が見られます。

このような傾向が発生する理由は大きく二つあって、一つは「社員が定着しないから」です。ブラック企業というだけあって、労働環境が悪く、待遇も悪いというわけですから、基本的に社員は長期間定着しにくいです。社員が長期間定着しないとなれば、必然的に中堅社員、ベテラン社員が少なくなりますので、社員の年齢層は必然的に若くなっていきます。

 

従って結果的に20代の社員に比率が集中したいびつな社員年齢構成が形成されるというわけです。

もう一点ですが、例え社員自身が耐えようとしていても、体力が年齢とともについていかなくなってくることもあります。

20代ではなんとか頑張ってきた労働環境も、30代ともなるとしんどくなってくる、そうしたことは別に珍しくありません。従って、何とか耐えてきた社員もまた、20代の終わり~30代の入り口ごろに多くがいなくなってしまうのです。

このような二つの観点から、まずブラック企業は全体的な特徴として「年齢層が若い、平均年齢で30代前半程度」というところが上げられます。

新入社員や転職で入社してしまった場合、ブラック企業は囲い込もうとしますが、早々に転職の決断をすべきでしょう。

30代の少なさが特徴的である

前章では20代の比率が多く、平均年齢が若いという特徴を上げましたが、これ自体はブラック企業では確かに多くとも、一般企業でもそこまで珍しい特徴とは言えません。新卒採用重視で雇用流動性が高めの業態であれば、歳と共に社員数は減っていくのが常=20代が多くなりがちですし、出世もファーストリタイア(役職定年など)が早い業態でも平均年齢は若くになります。

四季報を見ても上に挙げた特徴を持つ企業は別にブラック企業だけではないことは見て取れるでしょう。

いくらこの記事が「この年齢的特徴を持つ企業が怪しい」という記事ではないとはいえ、前章だけではあまりにもヒントに欠ける印象がありますので、もう一点ブラック企業に多い年齢層的な特徴を説明します。

それは特定の年次になるのですが、「30代前半が極端に少なく、30代前半~40代は意外に減少の仕方がゆるやか(あまり変わらない)」ということです。

なぜこのようなことが起こるかというと、ブラック企業では社員の扱いは悪い一方で、スキルが付きにくいという全く社員にとっては喜ばしいポイントがない特徴があります。すると先に挙げた通り30代は体力的な面からそもそも辞めていく人が多いわけですが、特に30代前半は「そこそこ頑張って持ってきた社員の最後の辞め時」となります。

なぜならスキルのない、少なくともないと思っている社員にとって、30代前半は転職が現実的なラストチャンスとなってくるからです。

30代年齢層は、家族がいれば家のローンなどで、どんどんお金が必要になる年代です。まだ再就職がしやすいので、転職の決断がしやすく、より希望に沿った会社を探しはじめます。

30代前半を過ぎると、スキルのない転職はかなりハードルが高くなり、結局また別のブラック企業につかまるリスクが高くなってきます。それを避けたい社員は30代前半で何とか抜けようとします。上記の体力的側面も相まって、この30代前半はブラック企業においては人材流出がさらに加速する時期なのです。

逆に30代後半になると「やめようがない」環境からやむを得ず仕事を継続していく人が増えるため、30代前半以降の年齢構成は意外に平坦となるわけです。

 

ブラック企業に見切りをつけて転職活動すべき

上記でブラック企業の特徴を上げたので、どんなに劣悪な環境のブラック企業が多いか、お分りいただけましたね。

一言でお伝えすると、ブラック企業に居ても、みなさんにとって利点になることは、ほぼゼロでしょう。逆に、マイナスになる面が、数え切れないほど多いのが事実です。

どんなに成果を積んでも、実績として認めてもらえず、残業時間に休日出勤は、年間数え切れないほどになります。そして月に振り込まれる給料は、落胆してしまう金額です。残業時間が、長ければ長いほど、プライベートの時間は削られ、家族や大切な人との時間は、会社によって削られていきます。
給料の代わりに、プレッシャーだけ与え続けられ、ご自身にとって良いことは、一つもありません。

ブラック企業に居続けることで、メンタルにも変化が起こります。
例えば、「この会社に私は必要とされている。今辞めると、周りが困ってしまう。」というような、退職を考えた自分に対して、自己嫌悪を感じてしまうことです。

周囲から見ても、明らかにブラック企業の体制が悪いにも関わらず、どうしてこのように考えてしまうのでしょうか。

ひとえにブラック企業にいることで、少なからず影響されていっているからです。人は環境に対して、まったく影響されないようにすることは、限りなく困難です。よっぽど意思の強い方は、別でしょう。

だからこそ、ブラック企業には見切りをつけたほうが、金銭面以外にも多くの利点があります。

転職を決断できたら静かに行うべし

転職の二文字に、怯える必要はありません。
30代〜40代は、まだ再就職を行いやすい年代です。できたら、40歳に近づく前に転職先を決めてください。より、希望に沿った企業選びが、しやすいでしょう。

迷っている方も、実際に転職が決定した時に感じるのは、例えようがない解放感です。よく「肩の荷が下りる」と言いますが、まさにその通りの気持ちを味わえます。

底辺を知っている状況なら、多少の難にも耐えることが、できるはずです。確かに転職活動は大変ですが、未来のご自分のために、決断してあげてください。

ブラック企業は、離職率が高いので、社内でも逃げそうな人材には、警戒しています。実際に転職活動を始める際には、どんなに仲の良い同僚にも、話さないほうが良いでしょう。その方を疑うのではなく、もし誰かに聞かれていれば、次の日は目も当てられないことになります。

転職活動は、ネットをフル活用してください。
ネット掲載の求人は、場所を選ばずにいつでも確認できる利点があります。

リクナビNEXTやリクルートエージェントがオススメです。求人掲載数も多く、転職活動をしている人の約8割が利用する、大手求人サイトなので、一度登録することをお勧めします。

おわりに

ブラック企業に、なぜ30代〜40代の年齢層がいないか、お分りいただけたでしょう。
見切りをつけて、次のステップへ移っているからです。

今ブラック企業お勤めの方は、そこで成果を積んだ努力を、次の会社へ活かしてください。居続けても利点はありませんが、その時に行なった努力は、ご自身の中で蓄積されているので、決して無駄ではありません。
将来ステップアップするためにも、ご自身のアピールできる部分だと思ってください。

そして、次に就職する会社は、できるだけ吟味し、どういった体制かや離職率などを研究してください。年齢を重ねていくことで、やはり次の扉はドンドン狭まります。次行く会社では、仕事にやりがいを感じ、給料面も納得できるところを、吟味して転職活動を頑張ってください。