自分の勤めている会社が、ブラック企業なんじゃないかって感じているサラリーマンやOLの方は、現在の日本に、どのくらいいるのでしょうか?
テレビのワイドショーや、ニュース番組では、最近スポーツ界の不祥事の話題で盛り上がっていますが、
「ウチの会社の社長の方が、もっとえげつないぞ」とか、
「私の上司も、似たようなものだな」とか、
「あれくらいのこと、どこの会社でもあるんじゃないの?」
なんて感じている人も多いのではないでしょうか。

時代が変わった?

むかしは、当たり前にみんなが我慢していたことや、泣き寝入りしていたようなことが、いま、「それは、おかしいんじゃないか?」とか、「そんな理不尽は許せない」と声を上げることが出来るようになってきているのではないかと感じます。

「上司の言うことは絶対」なんて、戦時中の「上官の命令は絶対」と変わらないじゃないかといまは普通に言える時代になってきていますが、一昔前は誰もそんなことは言えませんでしたよね。
「そんなに嫌なら、辞めてもらって結構」と言われて終わりでしたよね。

経営者が若返っている

いま、若い社長さんが率いている新しい会社が増えていて、若い人たちの考えで社会が動き始めているというのも、ブラック企業が洗い出されている要因ではないでしょうか。

昔からあるような中小企業などでは、今でもご高齢の社長さんたちが社員を率いて、昔ながらの考え方で、経営なさっている所も多いと思いますが、「IT社会」という言葉が生まれて、もうずいぶんと時が経ち、子供だった人たちが大人になってビジネスを始めるのも、昔よりハードルが下がってきているのかもしれません。

ダメなものはダメと言える世代

昔からのしがらみの中で会社を築き上げてきた、現在はご高齢の社長さんや取締役の重鎮の皆さんの下で育てられてきた、いま中年と呼ばれる世代の課長さんや部長さんたちは、昔ほど、しがらみに縛られない世代なのではないでしょうか?

そういう世代の人たちが、だんだん会社の中でものを言える立場になってきたというのも、社会全体が変わりつつある要因かもしれません。
その世代の人たちが子供の頃に見ていた、マンガやアニメ・テレビドラマはどれも、心のまっすぐな、やさしい心を持った、芯の強いヒーローやヒロインが、世の中の理不尽や、純粋な心を失ってしまった大人たちをやっつけて、正義を貫き、正しい世界をみんなでつくっていこうというようなものが多かった気がします。
そんなアニメやドラマをみて子供時代を過ごした世代が大人になった今、会社の中で、ある程度力のあるポジションに就き始めているのではないでしょうか。

それでもなくならないブラック企業

それでも、まだまだ日本には、ワンマン経営の中小企業や古い体質を受け継いでしまっている企業が数多くあるを思います。
私の個人的な見解ですが、ブラックじゃない企業の方が少ないような気もします。
きっちり労働基準法を守っていて、社員の気持ちに寄り添ってくれて、福利厚生もしっかりしていて、社員全員が存分に実力を発揮できて、満足なお給料をもらえるような会社は、この日本の企業の中に、何パーセントくらいあるのでしょうか?
大企業でさえ、いろんな不正が発覚したり、社員の過労自殺が問題になったり、セクハラやパワハラなどの問題でニュースを賑わせているのだから、中小企業では、もっと社員がつらい思いをしていても、その声が埋もれてしまっている会社が、たくさんあるのではないかと思います。

ブラック企業に洗脳されてしまう人

ブラック企業と呼ばれるような会社でも、若い頃から頑張って、長年そこにいると「これが当たり前」と感じるようになってしまうことが多いと思います。
学校を卒業して、就職活動で苦労して、やっと雇ってもらえた会社だからと多少の不平不満は胸の奥にしまい込んで、先輩や上司の言うことを素直に聞くことができてしまう若い頃に、疑問を抱く余裕もなくすべてを受け入れてしまって自分にムチ打って、頑張りぬけてしまう人ほど、洗脳されやすいのではないでしょうか。
いわゆる体育会系で、学生の頃から先輩や上司の言うことは絶対で、逆らおうなんて思ったこともないような、生真面目で、心も体も鍛えられている運動部出身の人たちは、少しくらい理不尽な要求をされても黙って従ってしまうのかもしれません。まさに軍隊のように。

そして、その「当たり前」を自分の後輩や部下にも強要するようになるのでしょう。
自分も同じことをされて育ててもらったし、それで今の自分の暮らしが成り立っているのだから、何も間違ってなどいないし、後輩たちにも同じように乗り越えてほしいと当然のように思うのかもしれません。

他の会社で働いたことのある人

ずっと同じ会社で、生え抜きとして育ってきた人たちにとっては「当たり前」のことでも別の会社で実績を積んで、転職してきたような人からすると「ちょっと、この会社変じゃないか?」と気付くことがあります。

そこのやり方で育ってきた人たちは、何の疑問も持たずにやってきたことも、他の会社で別のやり方を知っている人からすると「間違ってるんじゃない?」と感じることがあると思います。

そういう人の意見に、聞く耳を持てる会社なら、ブラック企業から脱出できると思うのですが、なかなかよそから来た人の言うことを、素直に受け入れてくれない会社が多いですよね。

新人や中途採用組の意見も聞ける会社

まだその企業のカラーに染まっていない、新入社員さんたちの率直な意見や提案に耳を傾けてくれるような上司・会社だったら、きっとそこはブラック企業ではないと思います。今現在もしブラックな傾向があったとしても、改善の余地がある会社です。

でも、新人の意見や提案なんて、一蹴されてしまうような会社だったなら、その上司、そのまた上司、そして社長さんが、今のやり方を変える気なんてさらさらない、「上司の言うことは絶対なのだから、黙って言う通りにしていればいいんだ」というブラックな会社なのではないかと思います。

まとめ

ブラック企業に洗脳されないようにするには、まず、上司も社長も同じ人間で、ときには間違うこともあるという
当たり前のことに気づくことだと思います。
完璧な人間なんていません。完璧ではないから、魅力的でもあるんです。
上司を尊敬することは、とても良いことですが、そのすべてを問答無用に受け入れてしまうのは、お互いにとって少し危険なことです。
一番最初に感じた気持ちを押し殺さずに、忘れてしまう前にまず身近な人に気持ちを打ち明けて、相談してみてください。
その会社とは関係のない人の意見を聞いてみてください。
同じ会社で働いている同僚は、つらい気持ちと共有できることも多いですが、出世のためには理不尽なことでも受け入れなければならないという気持ちがはたらいたり、ライバルを陥れるためには手段を選ばないなんて考えの人が、上司に報告してしまうなんてこともあるかもしれません。

しがらみのないところにいる人の意見は、たいてい正論です。
子供の頃のように、悪いことは悪い、良いものは良い、と素直に本当のことを言ってくれる人を大切にしたいです。
そして、自分の意見や提案に耳を傾けてくれる人が、その会社の中にどのくらいいるのかを確かめたいですね。
もしも、しがらみだらけで、誰も自分の意見に耳を傾けてくれる人がいなかったら、そこはブラック企業かもしれません。
洗脳された方がラクだと感じることもあるかもしれませんが、自分が逆の立場になって、誰かを傷つけてしまったり、訴えられたりしたら元も子もありません。
おかしいと思うことがあったら、誰かに相談してください。
「こんなの間違っている」と言葉にしてください。
自分を大事にしてほしいと思います。
ダメなものはダメと言える自分を捨ててはいけないのです。
「いつか自分が偉くなって、このおかしな常識をかえたい」という気持ちも
大事かもしれないですね。
素直な子供の頃の自分に言い訳なんてしなくていいように、ブラック企業なんかに染まらないで、正義を貫けたらカッコいいですよね。