過酷な労働環境、パワハラに疑問を感じ退職

 

私は今の仕事をする前はプロスポーツプレイヤーとして働いていました。

腰を壊しその仕事を断念して再就職として知り合いの方に相談して務めさせて頂いたのが転職前の工務店です。

建築に関しては全く無知でしたので、社長の直属の部下である大工親方と一緒に大工として働かせて頂きました。

社員は私含め4名大工の親方2人は50歳以上、社長が40歳、私が22歳という、環境としては非常に楽ではない職場でした。

この工務店は昔ならではの工務店で大工業務だけでなく、基礎工事、サイディング工事、解体工事など今では分業されている工事を全て自社で請けていました。

当初入社した頃は、物作りに興味があったので、建物を一から作れる思いと、何も分からない者が入社をさせて頂いたことにも感謝していましたので、ハードなスケジュールにも耐える事が出来ました。

出社は6時帰社22時などはまれでしたのたので、今考えると労基に訴える事ができる勤務労働時間だったと思います。

それでも、仕事を覚えたいと言う意思で全く辞めたいと思う事もなく6年近く勤めていました。

そこで辞めるきっかけとなったのは、入社して5年目に結婚をし、毎日一緒に妻と過ごしているなかで、やはりこの過酷な労働時間と普段から怪我をしている姿をみて妻が日に日にこの仕事を続けていくのかと私に質問するようになりました。

妻に言われるまではこの仕事に問題があるとは一切認識していなかったが、人から言われると急に勤めて先に不満を感じるようになってしまったのです。

そこからなんどか解体工事で度々私は怪我を負う事がありましたので更に夫婦で気持ちが下向きになっていくのを今でも覚えています。

一番の致命傷となったのが鉄骨のプラハブをレッカー車1台と親方と私3人で建物を解体する作業がありました。

私は最初から鉄骨を得意としない我々が作業をして平気なのかと思いながら作業をスタートをしました。

当日は曇り空で雨が降りそうな雰囲気の中、風が吹いていました。風が吹いている中、レッカーで鉄骨を支持することは非常に危険な作業なのですが本日中に作業を終わらせたいと言う親方の思いで強引に作業をしてました。

私はその中単独で脚立に乗って看板を外している作業をしていました。隣では風が吹いている中鉄骨を吊り上げた瞬間、もう片方の鉄骨が私の脚立に向かって倒れてきて脚立が弾き飛ばされ5mから落下したのです。

救急車は呼ばずに自分で病院に行き診察をした結果、両腕打撲ですみましたがかなりの痛みが発しました。

夜も寝れず、寝返りしても激痛、最悪な夜を今でも覚えています。

妻の母に看病して頂きましたが、なんでこんな大怪我してまでこの会社にいるんですか?と言われてしまいました。

2日後気持ちを新たにし通常業務をしたのですがその夜、ご迷惑をかけたことを社長に謝罪し、その後治療費を会社に請求をしましたら金を投げられたのです。

私は少し何が起きたのか分からなかったのですが、続けて、社長から「怪我と弁当は自分持ちなんだけどな!」と暴言を発せられました。

この言葉を聞いた時正直に思ったのは、「なぜ俺のせい?最初からこの工事はうちで出来る仕事じゃなかったんだ!そもそも親方のミスで俺は怪我をしたんだ。まず俺に謝れ」って思いました。

それらしい事を言ったような気がしましたが、この日にもうこの会社で働きたくないと思いました。

この後、リクルートの転職サイトに応募したらトントン拍子で就職が見つかりました。

しかし6年強勤めていたので、転職を会社に切り出す事がなかなか出来ず、会社に報告するまで2ヶ月かかりました。

言ったら言ったで残りの1ヶ月は社長から無視されてました。

質問、相談しても、「あーっ、いいんじゃない?それで」って感じの対応でとても居心地が悪く早く辞めたかったです。

でも少ない社員から1人いなくなる。

戦力が消えると思えば余計に腹がたつ気持ちも分かってました。

結局退社時には送別会もなく寂しく退社しました。

ちょっと残念でした。

 

前職での経験を活かし現場監督へ

翌日には直ぐに次の転職先に入社しました。

以前は田舎の職場で作業着での通勤でしたが、次の職場は都内までスーツで電車通勤と言う環境にガラリと変わりました。

なんか普通のサラリーマンって感じになりました。

転職先も中小企業なのですが建築業以外にも不動産など母体がしっかりしている会社でした。

この会社に勤めて既に12年勤めていますが、前職の大工経験が生かされて、今住宅の責任者として勤めています。

今は部下の教育を専念にしているのですが、私が大工時代のパワハラを受けていた苦い経験を繰り返さないこと、逆にその辛さに耐えられる忍耐力の強化の両方を課題にして教育を行っています。

私自身これ程にも、過去の経験を生かせるとは思っていませんでした。

悪い過去も良い過去も全て経験となり、今ではプラスになっている気がします。

最近は日々成長している部下も私と同じ事を言うようになりました。

今思えば、この仕事始める事が出来た前の会社の社長、親方に感謝しています。

転職は嫌で辞めるのではなく、自分の能力を最大限に次に引き上げるステップアップする為の行為にした方がいいと思います。