典型的なブラック企業が原因で転職を決意

 

50代男性会社員です。

今までで会社は5社目ですが、それぞれの転職した会社には、良かった会社、悪かった会社がありましたが、特に大変な経験をした最初の会社での転職体験を書きたいと思います。

今から30年ほど前、20代のバブル期の終わりごろに学校を卒業して、新社会人として首都圏の電気メーカーに就職することになりました。

当時は初めて地方から出てきたこともあり、見るもの聞くもの物珍しく新鮮でした。

当然将来に対する希望もあり、一人前になってやろうという意気込みでいっぱいでした。

しかし希望を持って入った会社が、実は今で言うブラック企業の典型で、たくさんの人が毎年辞めていくところでした。

入社してから暫くは試用期間と言うことで、新入社員の同期が30人ほどいた皆と気楽な時間を過ごしていました。

3か月ほど経った頃ですが、会社も本性を現し始めました。

残業は毎月100時間平均で、週の半分以上は終電帰り、週末は完全土休なのですが、休日出勤するのが殆どで、正直行くのが嫌でした。

でも周りが当たり前の様に休日出勤している姿を見て、新人である人間が”私は休日出勤しません”とは、なかなか言えず、自分の仕事が無くても、先輩の仕事を手伝うために出勤すると言う、ちょっとしっくりこないことが数年続きました。

後で知りましたが、勤めていた会社は他と比べても独自の基準で査定をしていたりと、納得できないことも多くありました。

例として、有給休暇ですが、通常は全て使っても査定には関係がありませんが、使うほどボーナスが減ったり、基本給の昇給額が圧縮されたりと、遠回しに”使うなよ、休むなよ”と言っているようでした。

勤めて暫くして段々とヤバい話が出てくるようになりました。

突然辞表が送られてきたり、胃潰瘍で入院してそのまま辞めたりは毎年のように起こりましたが、過去には失踪事件や自殺未遂も起きていたようでした。

私が勤めていた時も失踪事件があり、突然寮から姿を消してしまい、捜索願も出しましたが見つからずでした。

半年ほど経った頃に本人から家族に連絡があったようですが、理由はやはり、”会社にいるとおかしくなりそうなので逃げ出した”との事だったようです。

親が荷物を片付けに来た時のことですが、総務の人間が来て開口一番「いなくなって仕事に穴を空けた損失はどうするんですか?」とまるで逃げた方が悪いと決めつけて掛かったようです。

でも子供から逃げ出した理由である、多すぎる残業や土日も休めない状況を聞いていたので、「じゃあ勤務表を持って労働局に行こうか?」と逆に返したそうです。

総務も暫くはおたくの息子が悪いとの一点張りだったようですが、トドメの「二重タイムカード」の存在をひけらかしたところ総務の顔色が変わったそうです。

それからはもう平謝りで労働局に行くのは止めたようです。

何となくそんな話があるのを耳にしていましたが、まさか本当のことだとは思わず、そろそろ自分も辞めないと病気になってしまうと思っていました。

 

面接時にブラック企業を見極めることが大切

 

暫くして就職活動をすることになりますが、バブル期も終わり不景気になった頃でしたので、そう簡単には就職先は見つかりませんでした。

それにイヤな思いでしか無かったので、何となく電気関係の会社には就職したくないという拒否反応が出るようになりました。

それに当時はWebでの転職サイトなども無かったので専らハローワークで仕事を探すことになります。

スマホの画面上でサクサクと、ここがいいとか、アタリを付けることも一苦労でした。

当然転職の口コミサイトも無く入ってから体験するか、働いている先輩の声を聞いたりすることで判断するしかありませんでした。

そのような状況でしたが、転職する時には会社の内情を少しでも知ろうと、必ず面接で嫌がる質問をわざとぶつけることにしました。

例として、従業員の平均年齢とか、毎年何人ぐらい辞めて行きますか?、結婚している人の割合は?などと悪い会社にとっては、まともに回答できないものばかりでした。

その効果もあってか、悪いと評判の会社では面接官の表情が明らかに困ったものになったり、急に口調がやくざモードになり恫喝されてみたりと”ひっかかったな、本性表しやがって”と言う会社もありました。

当然そんな会社に入ったら、殺されるのが落ちなので入りませんでしたが。いろんな会社にカマをかけては試しましたが、もっともまともでカマを掛けても”隠すものは無いし、納得したから選んでくれて構わない”という会社に就職することにしました。

 

残業はあるものの給料面で充実

結果的に事務職へ転職しました。

残業時間は少々多い印象はありましたが、職種を変えたことで生き生きと働くことが出来、転職して正解だったと思えました。

休日出勤はありましたが、月に2回までという制限があり、プライベートでも予定を組みやすく充実するようになり、仕事とのメリハリがつくようになりました。

最初の会社では、急に残業になったり土曜日出勤になったりして、デートの約束をしても守れずそのまま振られたりと言ったこともありましたが、転職後はそっちの面でもうまくいき充実していました。

給与に関しても約1.5倍になり、お金に余裕が生まれ生活も安定しました。

ブラック企業は表からはあまり分かりませんが、面接時にちょっとした相手の態度で分かることもあります。

それに私の場合、1週間ほど転職する会社の見学をし、社員の表情やあいさつが出来るのかなど見たことで納得できたので、積極的に訪問すべきだと思います。

逆に面接で会社の質問や現場見学を断られたりするところは、ほぼブラックと見ていいと思うので入らない方が無難であると行くことを転職経験の中で学びました。