安定した職業ながら転職を決意した理由

 

前職は医療機器メーカーの営業でした。

当時は200人弱の会社で上場を目指していました。

全国に出張が多く、3ヶ月から長いと1年弱。独身だった私は、お給料もよく待遇もよいので6年在籍しておりました。

仕事内容は、自社の家庭用医療機器を営業、販売。デモンストレーションを行い、実際に体験してもらって良かったら購入して頂くというものです。

製品も顧客満足度も高かったので、在籍中に仕事を辞めたい、転職したいと思った事は一度もありませんでした。

同僚や上司等にも恵まれていました。

当時、付き合っていた彼とも結婚を真剣に考えることはなく、お互い今を大事にしたいという考えでしたので、結婚を意識して転職を考えるというのもありませんでした。

では、なぜ転職したのか?これはよくあることだと思うのですが、30歳を前にして自分のキャリアの見直しをしたくなりました。

自分は本当にこのままでよいのか?と疑問を持つようになりました。

もっと他に何かできないのか?等。問いかける事が多くなり、転職を考え始めました。

ただ、今まで居心地が良かったので、かなり勇気がいりました。

友人にも上司にも相談はしませんでした。

迷ったり、悩んだりしたくなかったのと、自分のことをしっかり見つめ直したいと思ったからです。

 

英語を使った仕事を目指し転職活動

 

仕事を続けながら転職活動をしました。

仕事を探すというよりは、自分に何ができるのか?どうしたいのか?自分を知る事が先でした

自分の興味がある事を箇条書きにし、その延長として何か生涯の仕事はないか?と検索し、片っ端から調べ、たどり着いたのが英語を使った仕事でした。

と言いましても英語力はまったくありません。

英語の成績も悪かった私が、この結論にたどり着いたのは、苦労して得たいキャリアだったからです。

よって、これを決めた日から、何を先に始めれば良いのか?英語を使った仕事で、どんな仕事があるのか?を探しました。

もちろん、この仕事は範囲が広いので、通訳、翻訳の仕事から外資系の仕事まで様々です。

私は転職にあたって、私の英語力を示さなければいけないと思い履歴書に書けるような試験を受け始めました。

中でもTOEICは必須でしたので、何回も受け履歴書が書ける点数になるまで4ヶ月かかりました。

そして、ようやく仕事を探し始めました。

旅行が好きで英語が使えるとなると、大手の旅行会社ではありますが狭き門です。

そこで、留学会社に目を付けました。

留学会社の中では、留学手配をはじめ、サマーキャンプのプログラムや、現地でのサポート等、多岐に渡って仕事があります。

ちょうど一つだけ募集がありましたので、応募しました。

この会社は日本とカナダに事務所があり、1ヶ月のカナダ出張が年に2回。

ダメ元でしたが2次面接まで行く事ができ、採用されました。

後で知った事ですが、この手の求人は珍しい為、200人以上の応募があったそうです。

決めてとなったのは何ですか?と聞いたところ、営業経験があり、英語を短期間で勉強し目標を達成した所に惹かれたと言われました。

すごく嬉しかったです。

留学会社というと、英語力や留学経験者が優遇されると思い、そういう人たちが応募してくるそうです。

ただ、会社としては営業力も欲しいとなり採用になりました。

英語を勉強している時点で、在籍していた会社の上司には自分の考えを伝えていたので、退職する際も見送られる感じで辞める事が出来ました。

 

緊張と不安の中、新たな職場へ

実際に転職し、まったく新しい職場は毎日が新鮮でしたが、毎日が緊張と不安でいっぱいでした。

特に海外の大学とメールのやりとりは憂鬱になりました。

と言うのも返信が来ないのが当たり前。時差も頭に入れなければいけないので、1日に電話出来る時間が決まっています。

そして、メールの文章を書くのも遅い私は、家でやる作業が多くなりました。

前職でも、仕事を持ち帰って家で仕事をする事はありましたが、その量は倍になりました。

ただ、そんな日々の中で、カナダ出張は自分の人生を変えてくれるものになりました。

アメリカは何度も旅行した事がありますが、カナダは初めてです。

現地で何をするかというと、現地の大学に出向き、プログラムの内容確認や、大学設備などの情報収集。サマーキャンプで日本から来ている子供たちのサポートです。

前職で子供を相手にする事がなかった私は、子供のサポートに手を焼きました

例えば、女の子同士のいじめです。

こんな所まで来て、いじめをする?と思うのですが、1人の子が『帰りたい、親にも連絡した』と。双方から詳しく話を聞き、なんとか事は済みましたが、正直、ここまで仕事の範囲が広いと思いませんでした。

”英語を使う仕事”は間違っていませんでしたが、英語を使うのは30%くらいの仕事内容です。

ただ、何が人生を変えてくれたか?というと、カナダの事務所で働いてる女性たちでした。

日本人、カナダ人が働いています。

シングルマザーや2児の母や働く女性は様々でした。

そして考え方や働き方も休日の休み方もどれ一つとっても参考になり、こうなりたいと思わせてくれました。

転職は私の人生にとって、自分を見つめ直させてくれた大切なことでした。