体力と精神が限界を迎え退職

 

元々憧れていた美容系会社に就職し、化粧品販売やエステの施術を行う営業職をしていました。

大好きな美容に毎日携われることが楽しく、女性が多い華やかな職場でした。

しかし、配属された店舗には何故か先輩が1人しかおらず(他の店舗は最低でも3人はいました。)、後は新人ばかりという大変な店舗でした。

頼れる人が先輩1人だけなので、その先輩が休みの日は新人だけでお店を回し、悲惨な状況が続いていました。

本社の人間の命令で、本来なら新人がするべきでは無い様な高度な技術を習得する為に、研修と称して深夜までトレーニングをさせられたり、トレーニングが無い日でも業務の量が半端なく多く、終電で自宅に帰り、夜中1時にやっと夕食にありつける、という日々でした。

そして朝早くに家を出て店舗に向かい、先輩が来るまでに掃除を終わらせて、開店準備を済ませておく、ということの繰り返しでした。

これだけ大変な店舗であるにも関わらず、本社がするべき事務的な処理まで任されるようになり、さらに帰宅時間が延びるなど、本社の人間がきっちり定時(17時)には帰宅していることを知り、段々と会社に対して不信感を抱くようになってきていました。

また、女性相手の美容系の客商売なので、理不尽なクレームをつけてくる人や悪質な客に対応することも多くストレスが蓄積していきました。

そんな生活を4か月続けたところで、体力的にも精神的にもボロボロになり、入社したての頃は「頑張れ!」と応援してくれていた彼氏や友達も、私のやつれた様子を見て、「もう辞めてもいいよ」という反応に代わっていました。

その一言で「辞めてもいいんだ」と気づき、転職を決意しました。

店舗の先輩には引き留められましたが、先輩の前で苦しくなり泣いてしまったので、それからはもう何も言ってこなくなりました。

本社の人間とも連絡を取り、あと少し我慢して2か月後に退職できることになりました。

そして、倒れそうになりながらも何とか2か月間を乗り越え無事に退職することができました。

 

事務職を求めて転職活動を開始

 

退職後は本当に疲れきっており、就活する気力が出なかった為、しばらく自宅で静養し、少し回復してきたら田舎のほうへ一人旅に出かけたりしてゆっくりと過ごしました

帰ってきた頃に、精神的にも安定を取り戻していることが自分なりに感じれたので、そろそろ転職活動を始めることにしました。

退職から3週間ほどが経っていました。

転職活動は、まず初めにあらゆる転職サイトを見て気になった募集に応募していく形にしていました。

憧れだった美容系の仕事で世の中の現実を知ってしまったので、次の職場はとにかく健康的に、普通の人間らしい生活が送れる職場にしたいという気持ちが強く、精神的にも体力的にも安定しそうな一般的な事務職で探していました。

6社ほどに応募したところ、4社から連絡が来ており、「まずは面接に来てください。」ということだったので、まずは2社の面接に行ってみることにしました。

まず最初の一社目の面接では、狭い事務所内に設置されたソファの方へ案内され、10分程待ったところで社長が現れ、面接が始まったのですが、その社長というのが茶髪にサングラス姿のとても派手な身なりの方でした。

面接の内容自体はごく一般的なもの(志望動機や通勤時間)を聞かれて終了しましたが、その社長の外見が邪魔をし、あまり集中できないと同時に、「この会社は信用してもいいのだろうか?」と考えていました。その数日後に採用の連絡が来ましたが、前職で失敗しているが故にものすごく慎重になっており、やはり社長の派手な身なりが不安になって、断ることにしました。

続いて2社目は事務職ではなくビルの受付の仕事でしたが、体力的に楽そうという安易な気持ちで募集したものでした。

面接に行くと社長と部長がスタンバイしており、特に何かを聞かれるわけでもなく、業務内容の簡単な説明などをしてもらいました。

面接時間もわずか10分程で終わり、その後すぐに連絡が来て採用してもらえることになりました。

しかし、もう明日にでも出社してほしいと言われ、正直、他の会社の面接にも行きたかったので、「1週間程待ってほしい」という旨を伝え保留にしてもらいました。

その1週間で残りの3、4社目の面接にも行きました。

3社目も受付メインのお仕事でしたが、正社員ではなく契約社員というのが引っ掛かっていたことと、面接時に何故か家族構成や父親の仕事など業務に関わりの無いことまで根掘り葉掘りと聞かれたことで不信感があり、こちらから辞退の連絡を入れました。

そして、4社目です。この会社の面接では初めに総務担当が面接室まで案内してくれました。

すぐに部長が来て、面接がスタートしました。

業務の内容説明や、志望動機などを聞かれ、会社案内までしてもらいました。

最後にまた総務担当からお給料や手当の細かい説明があり、今までの3社と比較しても安心感がありました。

業務も当初から希望していた一般事務ということで、できればこの会社に就職したいと思いました。

数日後、ありがたいことに採用して頂けるとの連絡があり、2社目を断り、4社目に就職することになりました。

 

落ち着いた職場で転職成功

 

 転職後は事務職ということで前職とはまるで違う世界に思え、とても新鮮でした。

働いている人たちは穏やかな人が多く、時間がゆっくりと流れている様に感じられました。

前職では休憩など無く、夕方にやっと昼食代わりの軽食をつまむ程度でしたが、転職後はお昼休憩が1時間もあり、優雅にお弁当が食べれるということだけで、ものすごく感激したことを今でも思い出します。

また、製造系の会社で非常に男性が多く、美容業界から転職してきたということで珍しがられ、声をかけてくれる上司も多く、人間関係も良好な職場でした。

きっと、このようなごく普通の職場は世の中には多いんだと思いますが、前職があまりにもハードだった為、この会社の居心地がとても良く天国に思えました。

転職して良かったと思う日々を4年過ごし、寿退社しました。