勤務時間の長さに嫌気が差し転職を決意

 

ずっと調剤薬局で医療事務をしていました。

医療事務を始めたきっかけは本当にこれといってなくて、なんとなくやってみようかなという軽い気持ちでした。

20代の時はまだ結婚もしていませんでしたし、朝から夜遅くまでのハードな勤務もなんとかこなせていました。

帰ってもご飯を食べて寝るだけの生活でしたが、そこそこ稼げるので問題なく過ごせていました。

結婚してからも経験を積んだ仕事は慣れもあり、なんとなく楽な部分もあったのでそのままパートとして勤務を続けていました。

しかし、家のこともしなければならない日々で、医療事務は厳しい部分がありました。

夜の勤務だと20時なんてザラですし、遅ければ22時くらいになることもあります。

主人の帰りがだいたい19時すぎだったので、毎日私よりも早く家に帰る日々。

ご飯は自然と主人の担当になっていました。

主人は夜ご飯を1人で食べたくないひとで、毎日私の帰りを待ってはご飯を作ってくれていました。

それが当たり前になってしまっていたところがダメだったんだと思います。

疲れもあって休日は寝てばかりの私に主人の怒りが爆発し、とうとう口をきかなくなってしまいました。

仕事のハードさに加えて家の中が不仲ときたら…どっちをとるかとなるとやはり答えは決まっています。

家庭を犠牲にしてまで仕事を続ける意味もなかったので、夜勤務をへらしたいと相談しましたが、すでに朝の勤務は主婦パートさんで埋まっているし、夜にでられないのであれば勤務は厳しい状況でした。

はっきりと言われたわけではなりませんが、その空気はかなり感じました。

穏便に過ごしたい性格もあり、このまま朝勤務に変えてもらうのは厳しいし、かといって夜の勤務を続けるのはしんどかったので、これをきっかけに転職を考えました。

 

憧れだったデザインの職業へと転職

 

長年医療事務しかほとんどやってこなかったので、次に何をしていいのかわからなかったですし、自分に何ができるのかすらもわかりませんでした。

ずっとデザイン関係の仕事に憧れがあり、専門学校もデザインに進んでいたのでそっち方向で探し始めてみました。

仕事をやめてすぐはしばらくゆっくりして、ネットの求人サイトなどを暇がある時にちらっと見る程度。しかし数ヶ月もしてくると、仕事をしていない暇な毎日に飽き飽きしてきて、お金も稼いでいないから節約しなければならないそのストレスもあって、ちょっと焦り出しました。

デザイン関係で探していても自分に実績も経験もないので、「ポートフォリオを提出してください」と言われても無理ですし、実際その時、パソコンすら家にありませんでした。

ポートフォリオを準備することすら難しい…デザインは諦めようと思っていた矢先、未経験でもデザイン事務所で働けることがわかりました。

デザイン事務所の事務で働く方法です。

それだと実際する仕事はデザインではありませんが、実際にデザイン事務所内の雰囲気や仕事ぶりはみることができます。

そこからどんなものかを自分なりに吸収していこう!ちょっと遠回りですが、その時すでに33歳、もう転職して新しいことにチャレンジするにもボーダーラインが迫っていると感じていました。

どんな方法でもいいから、デザイン事務所に行ってやろう!そんな気持ちがなぜかその時の自分にはありました。

ダメ元で受けたデザイン事務所の面接になんなく合格し、仕事内容は事務ではなく「補助スタッフ」と行った名目でした。

 

簡単に言うと単なる雑用でしたが、転職活動をして半年ぶりの仕事が決まった時の感覚は、やっと!って感じでほっとしたのを覚えています。

 

転職後は新しい仕事に奮闘する日々

全く今までと違う職種に33歳で飛び込み、どうなるかとか全く考えても想像すらもしていなかったんですが、正直かなり大変でした。

ずっと同じ仕事しかほぼしてこなかったから、今までやってきた事はゼロになるんだと思いこんでた時期もありました。

実際、医療事務の時の仕事内容は何も活かされないに近かったです。

ただ、お客様対応がデザイン事務所ではとても多く、医療事務時代に患者様の対応をしていたことはかなり活かされました。

どんな患者様に対しても同じように対応しなければならないというその対応術であったり、自分がどんな状況でも相手に不安やストレスを与えてはならないといった心持ちであったり。

それはデザイン事務所でも、もしかするとどこでも同じかと思います。

社会人として必ずもっておかなければならないといっても過言ではないのではないでしょうか。

職種が変わると今までの自分が全部リセットされると思い込んでいましたが、そうではないとわかった時点からかなり楽になったのを覚えています。

周りで経験を積んで来た人がなんなく仕事をこなしていると焦りますが、その人にできないことを自分ができたりもしますし、まずは前向きに自分が今まで積み重ねてきたことをそこで活かしながら素直に吸収して働くことが、気持ちよく働けるキーワードになるかと思います。