残業時間は個社ごとに差があるが、一般的には長いものと受け入れる

企業によって差はありますが、IT業界は一般的に長時間残業で有名な業界です。

女性であれば、毎日遅くまで仕事をしていると、ストレスや睡眠不足で体調を崩してしまう場合もあるでしょう。

お肌にもよくありません。

SE=超激務というのは、一般的な感覚なのではないでしょうか。

現在は働き方改革の波に乗って、残業時間が毎月30時間を切るような会社やノー残業デーもある会社が出てきているようですが、そうした企業はまだ稀で、今後徐々に増えてくるかなという段階です。

残業時間が異常に長い(=過重労働)ことが予想されるのは、求人票などに毎月の平均残業時間が公表されていない会社です。

こうした会社は避けた方がいいのかもしれません。

産休や育休の後に復職できるかを確認する

女性にとって、出産の前後は普段通りに勤務するのが難しくなることもあるでしょう。

時短勤務ができるかとか、産休と育休制度が整備されていて、実際にそれを利用した人はいるのかなどは事前に確認しておかないと、後になって「こんなはずではなかった」となってしまうこともありえます。

例えば産休を取得した後に復帰できないとしたら、それは大変ですから、復帰の可能性があるかどうかは、高い優先度でよく確認してみてください。

具体的には、低次が9:00~18:00であるなら、16:00退社が可能かどうかを見るといいでしょう。

16:00なら保育園に子供をお迎えに行くこともできますし、夕食の買い物をした上で準備することもできるでしょう。

繰り返しになりますが、重要なのは、こうした制度が存在するだけでなく、利用された実績があることです。

形だけの制度で、実際に使ってみたら戻るポジションがなくなっていたなどという事故は、IT業界に限らずどこの業界にもあることです。

転職エージェントを活用しよう!

こうした情報収集は、知人からの口コミは参考にするとして、転職エージェントでIT業界に詳しい人にアドバイスをもらいながら進めていきましょう。

転職エージェントを利用するのには、いくつかのメリットがありますが、女性がIT企業への転職をする際は、以下のメリットが考えられます。

・求職者の希望する働き方にあった求人案件を紹介してもらえる

・面接では聞きにくいことを、キャリアコンサルタントを通じて聞くことができる

・転職後の就労環境についてアフターフォローをしてもらえることがある

ワークライフバランスについては、応募先の採用担当者に直接質問しにくいことがありますから、このあたりはキャリアコンサルタントに頼るのがいいでしょう。

また、自分の希望にあった求人を自力で発見するのは難しいこともありますし、非公開求人も多くあることを考えれば、転職エージェントを使い倒した方がいいということです。

逆に、ハローワークでの仕事探しは避けた方がいいでしょう。

ハローワークは一定の条件を満たしたら無条件で求人を乗せるので、求人企業のクオリティには無頓着です。

無邪気に応募して就職した会社がブラック企業だったという例は後を絶ちません。

ハローワークにしかないような求人は、少し気をつけた方がいいです。

一方で転職エージェントで紹介される求人は、かなり厳選されていますから、よほど変な会社は紹介されないでしょう。

女性社員の割合が圧倒的に少ないことは覚悟しよう!

2015年に実施された「労働力調査」によれば、情報通信業に就業する人口は約213万人で、その内女性は54万人です。

その中でITエンジニアになると、女性の人数は21万人しかいないといわれています。

大雑把に9割以上の割合で男性の割合が高い業界なのです。

ちなみに、結婚相手が見つけやすいと解釈すれば、これは注意点ではなくメリットなのかもしれませんね。

IT業界は建設業と似ていて、発注者→受注者→下請けのような構造です。男性並みの体力や気力勝負が求められる点や、もともと残業が多い業界でもあるので、どうしても子育て中の女性を中心に敬遠される傾向があるのです。

これは、女性の入社枠を拡大するだけでは解決しない、業界全体の課題でもあります。

女性の新入社員にとっては、自分のロールモデルとなる先輩が男性しかいないことも多々ありますから、入社した会社で女性としてどのようにキャリア形成性をしていけばいいのか分からないこともあるでしょう。

また、採用の段階では「キャリア開発に男女差はない」といわれていても、キャリアアップに成功した先輩女性がいない(=前例がない)場合は、やはり不安になることもあるでしょうが、決して珍しいことではありません。

自分の知人・友人の中にIT業界に努めている女性がいるのであれば、情報収集させてもらうと同時に、同業の先輩としてどのようなキャリアを歩んでいるのかをしっかりと観察しておくといいかもしれません。

女性の割合が少ないことが良くも悪くも作用する場合があり、紅一点ということであれば技術的に少し弱くても、先輩が丁寧に教えてくれる場合もあるでしょう。

企業としても多くの場合は、様々な視点のエンジニアが欲しいので、女性の入社は歓迎してくれるかもしれません。

しかし一方で、ベンチャー気質の強い企業はコンプライアンスやパワハラ・セクハラへの注意が不足していることがあります。

こうしたときに男性が圧倒的に多い職場だと、なかなか助けを求められる人が見つからないといった難しさが考えられます。

女性エンジニアは、先入観を持たれることがある

本来、ITに関する技術はスポーツではないため、男女差がつきにくいものです。

しかし、上記の「男性が圧倒的に多い職場」でもあることから、「女性は技術面で本当に大丈夫か?」という先入観を持たれてしまうことがあります。

古い価値観の残っている会社であれば、「すぐに結婚なり出産なりでやめてしまうのでは」という偏見を持たれることもあるでしょう。

また「理系的な仕事=男性」というイメージがまだ強い業界でもあるので、実力を認められるまでには苦労することもあるかもしれません。

とはいえ、このあたりの対応はIT企業の中でも差があり、一度育成したエンジニアが辞めてしまうのは、企業にとっても育成コストが無駄になってしまうとか、技術が流出してしまうことは嫌がるので、できるだけ長く在籍してもらえるような工夫を施している場合があります。

ちなみに、IT業界は人材の流動性が極めて高い業界でもありますから、同業他社への転職は思いの外難しいことではありません。

一度入社して一定の技術を身につけてしまえば、社員はある程度強気に出ることもできるというのが、IT業界の特徴なのです。

これは入社した後の話ですが、可能な限り早いうちにスキルを身につけて手に職をつけ、「辞められたら困る」人材になると、その後のキャリア形成が非常に簡単になります。

このあたりは、良い上司に巡り合えるかどうかにもよります。理解のある上司であれば、仕事の振り方で女性を差別することはないでしょう。

しかしここにも問題があり、女性の管理職が他の業界に比べて少ない傾向があります。

というのも、エンジニアという仕事に女性が就き始めたのは最近の話で、100年以上の歴史がある業界(例えば金融保険業界)とは女性の進出が相当遅れているのが現状だからです。

なので、課長クラスに女性が混じっていることは珍しいと思っておいた方がいいかもしれません。

女性としての自分の境遇やキャリアプランを理解してもらうのは、骨の折れる仕事かもしれません。