パワハラ、過労により塾講師を辞める決意
30代男性です。今年の3月に3年勤めていた会社を辞めて転職をしました。
前職は塾講師でした。
元々子どもたちと接することは好きで、人に何か教えるということも苦ではなかったので、勤めていました。
ただし、1年目は契約社員で、2年目から正社員になるという約束の元契約を結びました。
最初のころは、昼からの出勤で午前中をゆっくりと過ごし、昼から出勤、深夜に帰宅という生活でのんびりできると思っていました。
実際に最初の2・3か月はそんな生活をしており、精神的にもゆっくりとすることができていました。
しかし、3か月ほどたった時から、休日も出勤し、休みも無くなってきました。
そういうことならばあまり苦にはならないのですが、午前中からの出勤、生徒の成績を伸ばすことよりも、いかに生徒を集めていくのかなど、教育に対する姿勢や勤務体制にも疑問を持つようになりました。
また、生徒が塾を辞めたらトップでなく一番下の私にすべての責任を負わせる姿勢、負担のかかる仕事はすべて自分に任せ、授業にも出ず子ども達とずっと雑談をして過ごしている教室長の姿を見て、ここでずっと働いていても意味がないと思い辞めることを決めました。
契約社員でしたので、毎年契約を更新していく形をとりますが、私は最初から正社員を希望していましたので、そうなれるように努力も自分なりにはしてきました。
紙面に残していないのも失敗だったのですが、何かと言われて3年間契約社員でした。
正社員以上の働きをしても正社員にはなれそうにないことと、6年目の契約更新の時には契約をしてもらえないだろうということも感じていました。
それも転職をすることを決意した理由の一つです。
まずは、辞める3か月前ほどから転職サイトに登録をし求人情報を集めていました。
それと同時に、午前中の時間を使ってハローワークにも通っていました。
職場の人には相談をせずに一人で動いていました。
どこから情報が洩れるかわかりませんし、契約を更新しないという会社都合で辞めることができたら一番いいのですが、解雇とかなった場合には大変だと思い、誰にも相談せずに一人で転職活動を進めていきました。
そして、2・3社の面接を受けることが決まり、そこから退職する意思を伝えました。
退職の意思を伝えた際には、2時間程度説教をされ、ますます辞意を固めましたが、そのような転職した後にも職に就くことができる状況を作ってから辞めることにしました。
給料よりも勤務体制を重視した転職活動
転職するにあたり、給料は安くなることは覚悟していましたが、一番重要視したことは休日と平日の勤務についてでした。
前職が、休日がない、平日も2時間以上前に出社し、勤務時間が終了してから残業が1時間から2時間ある、責任は上が取らずに下がとる、ボーナスが出ないという環境でしたので、ボーナスは我慢する代わりに勤務体制を最も重要視しました。
面接を2・3社受けましたが、前職を辞める理由を聞かれたりできることを聞かれたりとしましたが、こちらからも労働体制を質問したりするなどしてお互いに話をするような面接を心がけました。
そのような面接でしたが、無事に合格することができ転職をすることができました。
転職活動をしているときは、前職がいわゆるブラック企業にどんどん近づいている雰囲気の会社でしたので、毎日を楽しく過ごすことができました。
希望をもって自分のやりたいことを探していくということがこんなにワクワクするものなのかと正直思いました。
そのせいもあり、辞めると決めてから何か吹っ切れて、下に責任をすべて擦り付ける上司にも同情の気持ちを持って接することができるようになりました。
転職後、時間に余裕ができ家族との時間が増える
現在働いているところは、勤務終了時間にはしっかりと帰れるようになりました。
休日も土日祝日が休みになっており、休日に急きょ出勤するようなこともありません。
月々の給料は安くなりましたが、家族と過ごす時間も増え、残業もありませんので、帰宅してからの時間も有効に使えるようになりました。
仕事内容は営業企画プランナーというこれまでの経験を十分に生かせるようなところではありませんが、いろいろな人とかかわりがあり、知らないことばかりなので毎日が充実しています。
これまでは、どちらかと言えば受け身の営業活動でした。
入塾を希望し体験してくれた子どもや保護者を満足させ、入塾してもらうという営業が主なものでした。
たった1回で入塾を決めるので少し詐欺まがいなところもありましたが、今は自社の商品をしっかりと売り込む活動をしています。
また、チラシの作成やアピールする活動などこちらから積極的に働きかけていく仕事になり、とまどいもありながらも楽しく仕事をしています。
本当に転職をしてよかったと思っています。
ストレスはもちろんありますが、時間を計算できるようになり、プライベートが本当に充実しています。給料は安くなりましたが、そこは節約していく努力をしていくことで何とかなると思っています。
お金では解決できないことを転職によってできたと今では心から思っています。