転職を考えるきっかけは人それぞれ

 

今の職種を変えて未経験から新たな職種に挑戦していくために転職活動をしている人も多いと思います。

私もそうでした。幼稚園教諭として数年働いていましたが、持ち帰りの仕事や毎日のサービス残業、休日にはクラス運営の準備や製作物に追われる毎日を送っていました。

責任感のある仕事であるにも関わらず給料も低く、子どもたちの成長にはやりがいを感じるものの、ただそれだけの理由でこの職場で続けていくことに疑問を感じ始めました。元から多趣味だったため、自分の時間を大切にしたいと考えるようになりました。仕事の時間内はしっかりと仕事を行い、仕事の終わりには持ち帰りの仕事を行うのではなく、自分の時間を過ごす事、休日は終わらなかった仕事を行うのではなく、自分のやりたい事をする事、そんなワークライフバランスの取れた仕事に就くことを目指して転職活動を行い始めました。

このように転職活動を始めるきっかけは人それぞれ必ず理由があります。

 

未経験からの転職で苦戦

 

全くの未経験の職種に応募する時にまずつまづく問題が、その職種で活かせる自分のスキルです。

求人に「未経験歓迎」や「経験よりも人柄を重視します」などと書かれてあったとしても面接で経験者が来た場合、よっぽど未経験者に魅力的なアピールポイントがない限り経験者が採用されます。

中途採用者に求められるのは即戦力であることも多いです。

1から知識を教えていく負担のかかる未経験者ははっきり言うと採用側としては必要としない存在です。私も何社も面接を受けてきました。何社も受けて気づいた事はアピールできる材料がある経験者に対してアピールできる部分が明らかに少ない自分自身です。

また人気職種への転職だと更に内定が難しくなります。新卒でなく、経験もない。しかし絶対外せない条件は妥協したくはない。転職エージェントの利用や相談などを利用した時には「未経験からの挑戦なら条件を妥協して、求人条件にとらわれずにとりあえず応募するべき」と言われたりもしました。

また周りからは「保育士資格を持っている人は保育士になるべき」などと言われる事もありました。資格は確かに有利にはなります。保育士の活躍する現場もたくさんあります。

世間では「なぜ保育士を目指したか」を考えるように言われますが、「なぜ辞めていくのか」を考えなければいくら給料を充実させたとしても保育士の離職率は変わらないとも思います。

しかし面接で理由を聞かれた時、いくら本心で「保育士にとらわれず自分の可能性を広げていくため」などとキレイな言葉を並べても相手の心に響くことはありません。

「資格を持っているなら資格を活かせる場所で働くべきだ」と思っている面接官も多いのです。私は人の「~すべき」だとか「~しなければならない」などという型にはまった考えは苦手で仕方がありません。書類選考で落ち、面接に行っても落ち…を繰り返しどんどん自信もなくしていきました。

 

集団面接での気づき

 

たくさん面接を受けたうちの何社かは集団面接でした。複数の集団面接を経験していくうちに「きっと今回の内定者はこの人だ」と感じる事がありました。

その人達の特徴としては「自己分析の深さ」「ありきたりではない独特な自己PR」「自分自身のプレゼンの上手さ」がありました。

その人もその職種に未経験であったにも関わらず、自分の今までの経験を話す事に非常に長けていました。その話しぶりは、この人の話をもっと詳しく聞きたいと思いますし、採用したらきっとこんな風に活躍してくれるんだろうなという想像もできました。

同じ未経験という条件でも話し方によって大きく印象が異なることに気づきました。聞かれたことに対してあらかじめ考えてきたキレイな言葉を愛想よさそうに話すことはみんなやっている事です。

つまりみんなやっていると大して面接官に魅力的に映らないということです。無難に、ありきたりに、インターネットや就職の本で調べた通りに、いい言葉を選んでキレイに答える事。それでは量産型の人間でしかありません。別の職種を経験してきた10人全員が調べた資料通りに回答をしていては別の職種を経験していたとしても同じように聞こえてしまいます。

未経験者である事に負い目を感じるのではなく自己の魅力を最大限に伝える機会がある面接を活かしていく必要があります。失敗をたくさん積み重ねる事の大事さを多くの面接に落ちることで気づきました。

 

自分自身と真正面から向き合う

 

魅力的な自己PRをしていくためには自分自身の思考をはっきりと理解し、言葉で表現できるようにする事です。

仕事につながる長所でなくても、恥ずかしい短所でも、聞かれたくない事でも、自分自身について自分が一番に理解することが大事です。例えば自分の趣味を友達に話す時、スラスラとその趣味について友達にプレゼンできるように、面接では自分の事をスラスラとプレゼンすることができるようにまずは自分を受け入れる事から始めます。

辞めた理由、これからの人生、なぜその職を目指すのか。嫌な経験をして前職を辞め、これからの人生は途方に暮れ、自分でもできそうな職場を探したらそこだった、そんなマイナスな事ばかり考えてしまうかもしれません。

マイナスな事ばかりでもそこから考えを広げていけばいいと思います。自分の時間を大切にしたいと思った、心機一転で人生を変えていこうと思ったなど、理由をどんどん深く考えていくと自分自身がつかめてきます。そして自分自身との向き合いが終わったら他の意見も聞くと更に自分では気づけなかった気づきに出会えます。たくさんの自分への気づきによって自己PRが豊かになっていくと思います。

面接は誰だって緊張するものです。私のように何社も面接していると落ち込みますし投げやりにもなります。

しかし失敗を重ねる事で、自分と向き合えた事は私にとっては大きなことでした。自分の意思を尊重し、強く心を持てた事で「面接されているのではなく、私がこの会社の事を見てやろう」という気持ちで堂々と面接に向かう事ができるようになりました。転職がなかなか決まらないと落ち込みや焦りが出てくると思います。

お金の面でも厳しくなり、余裕もなくなります。転職を考えている人はまずは焦らず自己分析をしてほしいと思います。