10年後の自分を真剣に考えた結果転職を決意

 

前職は広告デザインの仕事を行っていたのですが、転職先も同じ広告業界でした。

私は元々、転職するタイプではないと言うのは自分で良くわかっていました。

一度、入社したら、最後まで同じ会社で職を全うするタイプでした。

良く同僚と食事に行った時に転職の話になったりもしました。

その時に私がいつも返す話が、転職をする人は環境に負けている人で、そういう人は転職しても、また同じ悩みに必ずぶつかるものだと、転職否定派として話をしていたのですが、本音の部分での転職しない理由は、ただただ自分に自信がなかったのと勇気がなかったのです。

だから、多少のストレスには耐えられました。

耐える事が苦ではありませんでした。

それは辞める怖さがあったからです。

しかし、入社して25年が過ぎた時、気がつけば周りは年下も増えてきて、自分のスタンスで仕事が出来る環境になって行きました。

経験があり、スキルもそこそこあった事で、何時しかプレイヤーからマネージメントに重きを置く様になって行きました。

三たびの給料カットなどもありましたが、そこを理由に転職と言う方に軸は行きませんでした。

むしろ、給料が足りない分、副業をしようかと言う方に思考が行っていました。

そんな時に私と同じ歳の友人と飲む機会がありました。

その友人は美容師なのですが、かなり出来る友人で、何度もオーナーの話を持ちかけられた様でした。

一度は揺れ動き、自分にある野心も疼いたそうですが、その時に自分を俯瞰で見て、自分の10年後、何をしていたいのかと考えた時に出た答えが生涯プレイヤーだったと友人は私に幸せそうに話をしていました。

私の父も一人で電業社として、自営業を営んでいるのですが、社長とは名ばかりで70歳を過ぎても、職人として現役で仕事をしています。

そんな友人や父親の事を考えた日がありました。

そして、何時しか、その二人に嫉妬していました。

将来の不安よりも、今を懸命に生きている道を選んでいる二人が何だか眩し過ぎるぐらい眩しく見えてしまいました。

そして、自分が小さく見えました。まだ来ない将来に勝手に不安になり、ぬるま湯に浸かっている自分。

私は友人や父親に触発され、10年後の自分を真剣に考えてみました。

答えは直ぐに出ました。

私も生涯プレイヤーでした。

 

想像以上に大変な転職活動

 

転職を決意した歳は41歳。

勿論、家族にも相談をし、転職を決意しました。

ぬるま湯から熱いお湯に入る事は、想像以上に大変でした。

40歳オーバーの転職は、自分が考えている10倍は大変でした。

転職を決意した時の熱い思いを捨てそうになった時もありました。

この日本に私が転職出来る企業はあるのかと、途方に暮れる時もありました。

でも、家に帰り子供の笑顔を見ると、グッとスイッチが入りました

30社目を過ぎ、ようやく転職先が決まりました。

同業種での転職、新しい職場で再出発

10人規模のデザイン会社でした。

前職の会社は、部署だけで13名いたのですが、転職先は全社員で10名です。

当然、一人で三人分の仕事をしなければ行けません。

でも、そのこれからの苦労よりも転職が決まった思いが上回り、再決意をしました。

多忙な月は、毎日、終電の時もありました。

でも、プレイヤーとして、もう一度、頼られ、任され、仕事に迎える日々の嬉しさが、私の多忙な毎日を支えてくれました。

周りは私よりも10も20も歳が下の後輩だらけです。

私は人見知りです。前職でも、仕事のスイッチが入れば、寡黙に仕事をこなしていました。

でも、今、転職先で、そんな態度は死んでも出来ません。

むしろ、年上の空気は出さない様に自分から話す様に心掛けました。

お酒に誘われれば、無理をしない程度に参加したりして行きました。

すると、勿論、お酒のおかげで、距離感が近くなった事もありますが、仕事のパスも会話にパスも自然に出来る様になり、転職して1年後には、仕事をしながら、社内のメンバーと笑いながら話せるまでになりました。

前職に比べれば、当然、給料は減りましたし、帰宅時間も遅いです。

でも、妻や子供が私を見て言ってくれます。

前職はいつも疲れた表情で帰って来るのに、今は疲れているはずなのに何か表情が明るいと。

いい歳になってからの転職は大変ですし、勇気がいる事です。

家族がいれば、生活も考えなければ行けません。でも、自分の10年後、自分は何をしたいのかを考えた時、見えてくるものがあります。

その答えが今の職場で実現出来るものなのかはわかりません。

それは自分の次の行動次第だからです。私の行動はたまたま転職と言う選択肢でした。

でも、辛い事や大変だった事も、今日の為に合ったのかと思える様になりましたし、そういう自分に成長出来たのかなと思っています。

今は不安はありません。それは自分で決断した道だからです。

これからの10年後も、またその先も、その都度、決断をして、プレイヤーとしてのブレない人生を送っていければと思っています。