公務員という職業にどんなイメージをお持ちですか?

•福利厚生が良い!
•9時から17時のきっちりした勤務時間で働く。
•残業がなくて働きやすい。
•お給料をたくさんもらえる。

そんなイメージを持つ人は多いはずです。
最近では、安定している職業として、人気もあります。
少し前には、小学生がなりたい職業TOP10にも入るほどでした。
人気が上昇中の公務員ですが、では、実際のところはどうなのでしょうか。

実は、公務員として働いてみると、イメージに合わないことが、意外とたくさんあります。
公務員の給料は、私達が払っている税金から出されているため、働く上でも、細かいルールがたくさん設けられているんです。

そこで今回は、公務員の働き方の実態•給与面での実態について、まとめたいと思います。

福利厚生がしっかりしている

まずは福利厚生の部分です。
公務員の福利厚生は、イメージ通りで、ほんとうにしっかりとしています。

例えば、産休•育休などです。
公務員であれば、女性は3年間も取得することが可能です。
育休中に、第二子が生まれれば、さらに3年間。
私の知人には、9年間も育児休暇をとった後に、職場復帰を果たした人もいました。
もちろん、元のポストに戻ることはできませんが、
9年も休んだ後に、職場復帰が実現できる場所って、なかなか無いですよね。

今は、女性が仕事と育児を両立するのが一般的になって来ています。
でも、現実問題として、それらの制度が十分に整っている企業は少ないです。
そんな中、公務員であれば、時短制度が設けられていたり、女性が働きやすい環境が整えられています。

また、公務員の人が加入している組合によっては、様々な割引サービスが受けられます。

•市町村が経営している施設の入場料が安く済む
•旅行の時の宿泊代に割引が適用される
(私が知っているところでは、1人一泊マイナス3000円などがありました)
•映画などのレジャーにも割引制度がある

など、色々な割引制度を使えば、プライベートで遊ぶのも、お得に済むことがあるんです!

年金に関しても一般企業が加入する国民年金の他に共済年金にも加入する事が出来るので、将来もらえる年金が大幅に変わります。

福利厚生の面では、公務員は文句の付け所がないほど、良い環境に恵まれています。

 

学歴が不問

民間企業と異なり、公務員試験では学歴が重視されない所が多いです。例えば警察も年齢が達していれば高校を卒業していなくても試験を受ける事が可能です。

学歴の格差はないといわれていても、残念ながら実際の就職現場では学歴を見られる所が多いのです。

履歴書の学歴欄を見られて、○○学校しか出ていないからバツ…という事は公務員ではあまり考えられません。学歴に関係なく、国や市に貢献できる人が欲しいのです。

学歴に自信はないけれど将来安定して過ごしたい、保証が欲しいという場合に公務員を目指す事が出来るのです。

勤務時間は長い!なのに残業代は出ない!

9時から17時の8時間労働というイメージも強いですが、実際にはそんなことはありません。
公務員は、色々な職種に分かれています。
私達住民がよく関わる、窓口業務の人だけではなく、もっと専門的な職種で働く人たちも多いです。
教育関係•福祉関係•建築関係など、資格を持って働いている人たちもいます。

公務員は3年ごとに部署も移動します。
移動する場所によっても、忙しさは異なります。
比較的ゆとりのある場所では、残業が少ないかもしれませんが、激務の場所では21時•22時まで帰れないことが普通です。

イメージしやすいものとしては、学校の先生などもそうですよね!
公務員として公立の学校に勤務していますが、17時に帰る先生は、見たことがありません。
部活があれば、時間通りには帰れないし、週末もありません。

市役所などで働く公務員も同じようなものです。

それにも関わらず、市町村は住民の信頼を得るためなのか、公務員に無駄な税金を使わない対策をとります。
「ノー残業デー」なんて言葉もよく耳にしませんか?
残業をしない日を設けるようにしていますが、それでは仕事が終わらない人たちもいます。
中には、残業した理由を、報告書を書いて、提出しなければいけない場所もあるんです。
そのために、残業代をつけずに働くことも普通です。
サービス残業が当たり前になりつつある世界です。

そもそも、公務員の人だって、税金を払っているのですから、残業代くらいもらっても良いような気がしてしまいます…。

 

民間では経験出来ない仕事が与えられる

こどもの頃の将来の夢でよく聞かれるのが「警察官になりたい」。自衛官になれば船や、飛行機に乗る事も出来ます。

そのような夢や希望を持って警察や自衛隊になる人もいるのです。

公務員の最大の仕事は困っている市民や国民を助けること。民間では手の届かない所へも助けに行く事が出来ます。多くの人の役に立つ事が出来るのはやりがいに繋がります。

心無い暴言を吐かれることもありますが、公務員は多くの人の憧れであって、また多くの人の役に立つことが出来る立場にあります。

「人の役に立ちたい」や「弱い人を助けたい」という気持ちを持っている人であれば大きなやりがいを感じることが出来るはずです。

 

手当が少ない!

残業手当がつきにくいことに加えて、その他の手当も非常に少ないです。

例えば、住宅手当などです。
もらえない企業に比べたら、出るだけ良いという考えもありますが、公務員の住宅手当は15000円程。
家賃の高い地域では、少し足しになる程度です。
大きな企業の中には、8〜9万くらいでるところもありますよね。
決して生活が楽になる金額が出ることはありません。

その原因として、公務員の給与は、色々な企業の平均をとることが多いからです。
どこの企業も高い金額の手当が出れば、公務員の給与も上がって行くのですが、全く手当が出ない企業などもあるため、平均をとると、どうしても低い金額になってしまいます。

ボーナスも同じで、3ヶ月分くらいもらえれば良い方です。
例えば、一般企業で、営業の仕事に付いている人などは、業務成績によって、ボーナスが100万円以上でたりしますよね。
でも、公務員は業務成績がいいからと言って、極端に上がったりすることはありません。
言い方は悪いですが、出来の良い人でも、悪い人でも、同じ分だけもらいます。
仕事が上手くこなせる人からすると、納得がいかない結果かもしれません。

基本給も少ない、手当もつかない。
公務員の生活はなかなか厳しいのが現実です。

そのため公務員には、共働き夫婦が非常に多いんですよ。

 

緊急時に迅速に行動する必要がある

公務員のデメリットのひとつは異常時の対応を迅速に行う必要があることです。

災害が起きたとき、まず真っ先に機能していなければいけないのが市役所、区役所、警察、学校です。

自分の家が大変な事になっていても、まずは職場に向かい市民や生徒の被害状況を把握して、場所によっては避難所として受け入れる準備を進めなくてはいけません。

自分の家族の安否を確認するより早く市民のライフラインを確保する為にあちこちを駆け回り、被害者を出さないように務めるのが公務員の役割です。

もちろん、休日であろうと泊まり明けであろうと強制的に出勤の要請がかかるので、休日返上の覚悟で働かなければなりません。自分の身の安全よりも、公務員としてまずは一般市民の安全を守る義務があるのです。

 

一般市民からの妬み

 

一般市民からの風当たりの強さもデメリットの一つです。公務員と聞くと、保証がしっかりされて、給与も不自由が無くて、市役所なんかは定時で上がれて…という良いイメージを持たれています。

もちろん、実際には定時で上がれない所もたくさんあるのですが、毎日夜中まで働くという事は少ないので多少妬みの目で見られる事もあります。

市役所や警察に努めていると市民から様々な苦情が寄せられ、その対応にも当たらなければなりません。本当に困っている人からの電話もあれば、半ば嫌がらせの様な電話もかかってくるのです。「公務員のくせに」「税金泥棒」そんな言葉を投げ掛けられる事もしばしばです。

確かに、保証がしっかりなされ、将来に対する不安は一般企業よりも少ないかもしれませんが、公務員だというだけでほとんど毎日そのような罵声に耐えていかなければならないのです。

そう考えると、給与や休日日数も特別恵まれているわけではないと感じます。

デスクワークの場合のデメリット

市役所や区役所、図書館などデスクワークに限りますが、毎日同じ人と顔を合わす事になるので、職場内に苦手な人がいた場合にはストレスは大きくなります。

民間企業と違い、多くの人は定年まで退職しない事が多いので、いわゆるお局様ポジションの人が公務員のデスクワークでは権力を握っています。

デスクの人が皆良い人とは限りません、転勤が無い限りはそのメンバーでやっていくぞという覚悟も必要です。

長く勤めれば、生活は楽になる!

公務員の厳しい現実についてお話ししてきましたが、
20代の若いうちは、手取りがとても少ないです。
はじめの頃は、手取り20万もいかないかもしれません。
入社6年目くらいでも、手取りは20万前半です。

でも公務員は、確実に毎年給与が上がっていきます。
役職もない平社員のうちは、年に数千円程度なので、正直あまり変わりません。

でも、管理職につくようになれば、給与はぐっと跳ね上がると言われています。
そうなって、基本給も上がれば、生活もだいぶ楽になりますね。
ボーナスで3桁もらえることだって、夢ではないでしょう。課長や、部長クラスになれば、年収も相当良いと言われています。

公務員が管理職につくのは、昇進試験を受けることです。
テストに受かれば、立場も上がって行く。
とってもわかりやすい世界ですよね!

上司に好かれている人が、役職に就くこともなく、数字で判断してもらえます。
なので、どんな人にもチャンスがある世界です。

いいお給料になるには、昇格試験に受からなければ、どうにもなりません。
社会人になりたての頃は、周りの営業職についている友人などの、給与を聞いて、羨ましいと思ってしまったりもするのです。
でも、長く勤める分試験に合格することさえできれば、長い目で見た時に、一般企業より、良いかもしれません。

まとめ

公務員の実態についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?

やはり、行政の機関ということもあり、常に住民の人たちからは、厳しい目で見られています。
税金の無駄遣いを減らすために、ルールが厳しく、手当などがつかなくて、生活が厳しいのが現実です。
交通費などにも、さまざまな縛りがあります。

安定したお給料をもらえるイメージが強い公務員ですが、贅沢な暮らしをすることは、難しいんですよ。

でも、その分、福利厚生に恵まれていたり、長く勤めた分だけお給料も、もらえるようになります。
不況などが、関係しないので、世の中がどんな状況に陥った時でも、安心していられるのが公務員のいいところではあります。

割に合わないことも多く、世間のイメージとは違う部分もあります。
ブラックっぽいところもあるのが公務員ですが、
根気と努力次第で、良い方向に進めるのが、この仕事です。