転職活動で現職と違う未経験の業種に受けるのは難しいと思われがちです。一方転職希望者の志向によっては、これまで経験したことのない業種に挑戦してみたい、敢えて異業種に挑戦して自分のキャリアを広げたいと思っている方も多くいます。この記事で未経験の業種でスムーズに通過するための、会社面接を受ける際のポイントを3つご紹介します。未経験業種の転職を検討している方は、是非参考にしてみてください。

自分の現職でのスキルを、未経験業種でも生かせることをアピールする

最も重要となるのは、例え未経験業種でも、自分のこれまでの経歴・スキルが「未経験の転職志望先でも生かせる」ことをしっかりとアピールすることです。「未経験からの挑戦ですが、貴方のスキルがどのように弊社(受験企業)で生かせると思いますか」という質問はほぼ100%聞かれますし、採用の成否を分けるうえでキーとなる質問となるものです。

この質問をよどみなく、かつ矛盾なく面接官にとり納得感ある回答をすることはとても重要ですので、絶対に事前に答え方を準備しておきましょう。まず、異業種だからといっても、仕事において「全く共通点がない」ということはまずありません。

自身の現職でのプロジェクトへのかかわり方、果たした役割等を一般化し、「たとえ未経験の業種でも自分が前職で培った〇〇能力は生かせる」「業種としては異なるが、一部○○の知識を必要とする点は現職と共通している」など、何かしら現職の仕事内容や自らの働き方との共通点を見つけ出したうえで、その共通点において発揮できる自身のスキルや強みをしっかりとアピールすることです。一定程度のこじつけが必要となる一方、突飛過ぎず納得感が高い回答が求められますので、しっかり準備しましょう。

未経験なりの志望理由をクリアにする

続いて重要になってくるのは、未経験業種に対する「志望理由」です。同業他社への転職の場合は、志望理由はさほど難しくなく、現職をネガティブにとらえ過ぎないように注意しながら、志望先の方が優れていると感じている点を整理すればいいだけですが、未経験業種の場合の志望理由はしっかり準備しておくことが求められます。

やはり面接官の納得感が高いことが大事にはなりますが、ピュアに自分の志望理由を正直に伝えることも大事になってくるかと思います。志望理由が明確になっている人は、無理に隠したりせず、そのまま伝えるのがかえってスムーズでしょう。正直志望理由で嘘をついて転職しても転職後にあまり幸せな結末が待っていないと思います。また、志望理由がしっかりあるのに伝えてもダメだった場合は「合わなかったんだ」と潔くあきらめたほうが良いでしょう。

一方、実際には志望理由が面接官にアピールするほど明確ではない場合もあるかと思います。この場合多かれ少なかれ取り繕う必要があるのですが、まず若手(目安は20代まで)までは意外に「学生時代の志望業種だった」が通用します。「当時はスキル不足を痛感し受けなかったが、社会人経験を経て今なら戦力になる」「学生時代は落選して入れなかったが、いまでもこの業種への挑戦があきらめきれない」という路線は大丈夫です。社会人になってから培われた「使える」スキルのところを①に書いた通りしっかり構築しておくことで、「貴方が使える理由」とも整合性が取れて、ナチュラルな回答になります。

但し、一般的に最低限のマネジメント経験を求められる30代以上になってくると「学生時代の志望路線」は流石に時間が経ちすぎていて違和感を持たれるリスクが高くなってくると思います。マネジメント層の異業種転職の場合は、自分の現職のビジネスの中で感じた問題意識やクライアント・協力業者などとの関連性から志望度が高まったなど、現職のビジネスの中でその業種への志望度が高まった、という方向性が一番自然です。あとは、自分なりにその「きっかけ」から「志望理由」を組み立てましょう。こちらもある程度こじつける必要がある一方、面接官に納得してもらうこともカギとなります。簡単ではないですが、せめて事前にしっかり対策しておくことで、対処する余地は生まれるでしょう。

可能な限り未経験業種の知識をインプットしておく

未経験業種を受けるのであれば、その業種に関する知識については本来は素人のはずです。面接官もその点は経験者採用と比較すれば一定程度許容度はあります。ただし「今後キャッチアップしてくれる」と確信してもらう必要はあります。入社した後は、中途採用者では「未経験なので知りません」は通用しません。内定が決まったその日から徹底的にキャッチアップしていく必要があります。

従って、キャッチアップしてくれることを面接官に理解させるためには、その時点で勉強しておくことです。どう勉強するかは業種にもよってきますが、その業種で必要とする基本知識や、フレームワーク、業界構造や将来キーとなるファクターなどについて、外からでも取り入れられる知識は可能な限り勉強しておきましょう。数冊は専門書を読んで置くことはおすすめ、というよりむしろ必須です。面接によっては「何か専門書などで勉強してますか」と普通に聞いてくることもあります。そんなときにスムーズに回答し、インプットした知識の内容を簡単に紹介できるようにしておけば良いです。

まとめ

未経験業種の場合は、その業種にまさに合致するスキルはなく、知識も勿論経験者より不足しているのが当然です。志望動機も、面接官からすれば働いたこともないのにわいてくるのがある種不思議でもあるため、志望者はこれらの「弱み」を認識した上で、そこを面接官に突っ込まれることを前提に準備をしておく必要があります。一方、これら面接官が「なぜ?」と思いがちなポイントを納得感が高い回答ができれば、貴方の内定は一気に近づきます。今回紹介した3点については綿密に整理・準備して当日の面接に臨みましょう。