ここ数年は景気もずいぶん回復し、就職活動も売り手市場といわれています。有能な人材の確保は、企業側にとっては最大の関心事といえます。

就職活動を行う際には、当然ですが複数の会社に並行して応募し、優秀な方なら内定も複数の会社から同時に出されることでしょう。

企業説明会だってとにかく数をこなす!という人も多いでしょう。

そんなに時間をかけて、行った就職活動、頑張る理由は、これから長い事働くことになる会社、やっぱり自分にとって少しでも良い職場をみつけたいからですよね。

そのためにはやっぱり何社も受けなくては選択肢がひろがりません。

そんな何か月もかけた就職活動が実るとき、それはやっぱり内定をもらえた時ですよね!

でも、これだけ活動をしていたら内定をたくさんもらうのも当たり前かも、、

自分なりに悩んで悩んで、1社に決めた!返事も出した!

でもそうしたら次にしなければいけないのは他の会社へのお断りですよね。

もうすっかり就職活動で疲れてしまって、できるなら気軽な手紙で済ませたい。。。と思ってしまう気持ちもよくわかります。

「だって行かない会社ならもう関係ないから、簡単に手紙でいいんじゃない?」と考えてしまいがちですよね。

でも、ちょっと待って!ここでもうひと踏ん張り、しんどいし手間だけど、あえて電話で断るメリットがあるのです。

その理由を詳しく解説していきます。

そもそも内定とは

 

内定とは、企業側があなたの採用を決定してから正式な採用日までの期間を指す言葉です。
企業側の採用担当者は、新たな戦力としてあなたに期待をし、新たなメンバーとして歓迎する意思表明とも言えます。

内定を通知した時点で、企業と内定者の間で労働契約が成立したと解釈されますので、内定企業の社員に準じる立場となり、企業側から内定の取り消しを行うには正当な理由が必要になります。

 

『内定』は辞退しても問題ない?

 

一方、合格者側から内定を取り消し、あるいは辞退することは比較的容易に行うことができます。
これは、日本国憲法にも明記されている基本的人権の一種である自由権の中で、職業選択の自由が認められているからです。
しかし、企業側の採用担当者は募集から採用試験、面接を行い、あなたの能力を人格を認めた上で採用を決定し、新たな戦力として大いに期待をしていることでしょう。
いくら権利として認められているとはいえ、せっかくいただいた『内定』を辞退するのですから、せめて、失礼にならないよう最低限のマナーを知っておきたいものですね。

 

内定辞退がメールより電話の方が良い理由

その会社と今後取引があるかもしれないから

社会に出ると、会社と会社は思わぬところでつながっているものです。

「業界が違うから大丈夫」 「会社のビルが違うところにあるから大丈夫」と考えていると大間違い!

いろんな会社が出るフォーラム・講習会・イベントは世の中にごまんとあり、大きな会社なんかだった場合、あなたがお断りのお返事を出すであろう幹部クラスの人たちは、自分の会社のスタッフ一人ひとりよりも、むしろ他社の幹部とのつながりが強い事だってありうるのです。

だって、考えてみてください。1年目の新入社員と部長のつながりは1年ですよね。

でも、もう何年も続いているイベントに毎年参加している企業や、長年の取引をしている会社の方が、よっぽどお互いの事をよく知っていると思いませんか?

例えば、人事部長同士だったら、「あの子、そっちに入ったんだね、うちも内定は出したけど来てくれなかったよ。
面接ではとても熱心で、愛想も良く第一志望と言ってくれていたのに、内定が決まったら手紙一枚だもんなぁ。。」なんて会話があってもおかしくはありません。

そんなときに電話を一本入れて、相手に丁寧な印象を植え付ける事で、内定の会社でも自分の印象がぐっと上がりますよ!

今後転職するかもしれないから

もっと深刻な場合は、将来転職を考えた場合です。

今はデータの時代ですから、会社の人事には、誰がいつエントリーシートを送ってきて、何時面接まで行って。。という記録がきっと残っています。

だから万が一、もしあなたが内定を蹴った会社に転職をしたいと将来思うことがあったら、、、

相手はきっとあなたがこの会社を以前受けたことがあるという事をまず把握していると考えた方がいいでしょう。

そんな時に手紙一枚でのお粗末な断り方をしていたら。。。

内定取り消しのお知らせをずさんにしてしまった会社は、まずもう雇ってくれないでしょう。

そして例えばあなたが何社からも内定をもらっていたら、、転職したいと思った時の逃げ口がないですよね。

だからこそ、おすすめなのが電話!
面接と同じくらい、断りを入れることも大事なのです。

電話で丁寧に断れば、相手に好印象を野公庫とができますし、それはきっと今後にいきてくるのですから。

友達や将来の結婚相手、義理の家族になる人等、どんな形で繋がってしまうかわからないから

最後に、自分の仕事の範疇を超えたつながりができてしまう可能性を考えましょう。
やはりいくら仕事とプライベートを分けていても、大半の人は会社に勤めていると考えるのであれば、

プライベートな付き合いから会社との間接的なつながりが生まれる事だってあり得ますよね。
たとえば、自分の兄弟の結婚相手が、自分がこないだ内定を蹴った人事の人だった、、
合コンで当たった人がその会社勤務だった。。等など。
いろんな事が考えられます。

 

『内定』辞退の連絡はできるだけ誠意をもって伝えよう

 

 

あなたにとっても苦労して獲得した『内定』です。しかし、複数の会社から採用された場合には必ず残りの会社の『内定』は辞退しなければなりません。
できるだけ相手企業に失礼に当たらないよう誠意を持って連絡をしたいものですね。

 

辞退の連絡はどう伝えればいいのか?

 

あなたも、伝える際には電話がいいのか、メールがいいのか、きっと迷うことと思います。
結論から言えば、できる限り電話で伝えるほうがより誠意が伝わるのではないかと思います。

電話をお勧めするのは以下の3つの理由です。

1.一番確実に伝わる ・・・ メールでは相手に伝わったかどうかが確認できません。

2.会話をしたほうが謝罪の誠意が伝わる ・・・ メールでも丁寧な文章による謝罪を伝えることは
できますが、やはり、自分の言葉で誠意をもってお伝えしたいですね。

3.相手の反応を直接感じることができる ・・・ 『内定』を辞退するのは合格者側の自由ではありま
すが、採用担当者の立場にたって考えてみると、これまで積み上げたあなたの採用という仕事
が一瞬で無駄になってしまうということです。やはり、採用担当者の言い分をしっかり聞いて謝罪
することは大切なことだと思います。

さらにもう一つ、『内定』を辞退する際のマナーとして、「できるだけ早く伝える」ことが何より重要です。企業には採用計画があり、人手不足から必要にかられて採用活動を行なっているわけですから、辞退する場合にはできるだけ速やかに連絡して、先方にかける迷惑を最小限におさえるようにこころがけるようにしましょう。

 

どうしてもメールで伝えたい場合は?

 

 

『内定』辞退の連絡は以上のような理由から、電話で行なうのがベストだと思いますが、「どうしても電話では気まずい。」、「どういう言い方で直接伝えていいかわからない。」という人もいると思います。
当然、その場合はメールでの辞退も可能です。
メールで伝える場合には以下の点に気をつけて書くようにしましょう。

1.内定辞退の意思を明確に伝える ・・・ 辞退の意思を確実に伝えることが何よりも重要です。
遠回しな表現を使わずに的確に伝えましょう。

2. 内定辞退の理由を伝える ・・・ 理由は簡潔に伝えましょう。第一志望の会社に合格したことを明確につたえればおOKで、理由は必要ですが細かく述べることはありません。

3.丁寧にお詫びを述べる ・・・  せっかくいただいた内定を辞退するので謝罪の気持ちは丁寧に伝えたほうがいいでしょう。「誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。」と締めくくるのが良いでしょう。また、電話ではなくメールでの連絡を行なったことに関するお詫びも忘れずに述べてください。

そして最期に、内定をいただいたことへの感謝と、相手の会社の発展をお祈りする言葉を忘れずに。

まとめ

苦労して獲得した『内定』を辞退するのは、とても心苦しいものです。
しかし、伝えずに採用日をむかえてしまう事は相手企業にとっても大変迷惑がかかることであり、あなたにとっても非常に後味の悪い気持ちとなってしまうことでしょう。

内定辞退に関しては採用される側が主導権を持っています。 しかし、だからこそなおさら、採用する企業側の事情や辞退することでかける迷惑などをしっかりと考えて、できるだけ誠意のある対応を心がけたいものですね。