パワハラ、セクハラ、残業に嫌気が差し退職を決意

 

私は、高校の3年間、居酒屋、イタリアン、そして関東では割と有名な結婚式場でサービスのアルバイトを3つ掛け持ちしていました。

進学ではなく就職を希望していた私にとっては特に結婚式場に強いあこがれがあり、「このままココい就職できたらな」という気持ちでいました。

いざ就活シーズンになり、アルバイト先の結婚式場へ問い合わせたところ「うちは大卒じゃないと取れないから」と一蹴。

準社員での採用なら可能と連絡されましたが、それではバイトと大して変わらないということも知り、泣く泣く断念しました。

工場や家電量販店など、なんとも個人的に惹かれない職種の募集ばかり….

失意に打ちひしがれていたところ、ハローワークの求人情報集の中に「高卒可」と記載された結婚式場の求人が1件のみありました。

ここしかないと思い早速問合せをしました。

一般的な筆記試験や面接の後、無事に就職することが出来ました。

しかし、この一社目が所謂大外れでした。

社長による女性社員へのセクハラや男性社員へのパワハラの数々….ドラマでしか見た事の無いような環境でした。

朝6時ー夜25時までの勤務時間は今考えると異常すぎました。

賞与も求人の1ケ月分どころか冬ですら5,000円。

早く実家を出て家計に迷惑を掛けたくないが為の高卒での就活でした。

しかしこれではいつまでも実家を出ることが出来ません。

でも高卒ですぐ辞めるのは根性が無いと揶揄されてしまう世間の目もあり、中々転職に踏み出すことが出来ずにいました。

高卒で1社目でしたので”これが当たり前”と自分に言い聞かせて2年、なんとかその職場で勤め続けました。

しかし、無理が祟ったのでしょうか、一時体を壊したことも有り、周りからも強く勧められて転職を決意しました。

初めて書く退職届、有給休暇の消化の申請など、かなり社内でも騒動となりました。

 

大卒の募集に高卒で応募し見事内定を獲得

 

”接客は昔から大好きだけどまた同じブライダルはちょっと…”という思いからブライダルの職種は省いて探しました。

接客ならカッコいい服装で仕事がしたいと思っていたので、スーツでの接客をイメージしていまいた。

行き詰っていたところ、昔とある輸入車ディーラーの前を通りかかった時のことをふと思い出しました。

 

”カッコいい車が沢山並んでるなーあの車に乗りたい!”

本当にきっかけは些細なことでしたが、気づくと私はそのメーカーHPの採用情報を眺めていました。

しかし、学歴の欄には「大卒以上」の2文字

元々若干学歴コンプだった私は、悔しい気持ちでいっぱいになりました。

ダメ元でいいやと思い住んでいる件のディーラーへ電話をしました。

「採用条件は満たしておりませんが一度だけでいいので面接をしてください!!!!」

開口一番でこのセリフですから先方も若干引いていましたが今思い返すとここで強く印象付けられたのかと思います。

なんとか面接の場を設けて頂き、自分に出来る最上級の身なりで望みました。

とはいえ、吊るしで買った既成のスーツと見様見真似で磨いてみた革靴というだけでしたが…

面接の内容は至ってシンプルで前職をやめた理由など洗いざらいお話をしました。

また、どうしても入社して乗りたい車があることも力説。

上役の方からは厳しい世界であることを再三言われましたが、前職に比べればどうってことないという謎の自信があの頃の私にはありました。

面接だけと聞いていましたが、その後急遽筆記試験となりました。

そのメーカーにまつわる国々の社会情勢や雑学などの幅広い問題ばかり…ここで負けたら大卒じゃないと思い脳内をフル回転させて筆記試験を終えました。

結果は即日総務課から連絡が来て無事採用。

筆記試験も好成績とのことでホッと胸をなでおろしました。

輸入車ディーラーへの転職は大成功

次の職が決まったお祝いに式場の同期とのご飯会を開くことに。

しかし、そこに噂を聞きつけた式場の社長が登場。

2時間ほど同期達の目の前で罵詈雑言を浴びせられました。

「お前なんかろくな仕事につけない屑」

「今より給料なんて少なくなるに決まってる」

「どうせ次もしょうもないんだろ?」

などなど悪口のオンパレード

なお、社長には次の職が輸入車ディーラーであること、給与や賞与が式場の2倍以上であることなどは一切伝えていませんでした。

同期の方々にのみ伝えていたので社長の罵詈雑言が滑稽に見えて皆笑いを堪えるのに必死でした。

折角のお祝いの会を壊してそのまま帰っていった社長の背中を冷ややかに見つめる同期と私でした。

 

因みに、今は輸入車ディーラーをしっかりと続けており3年目になります。

念願の車も購入でき、実家を離れています。

最近では少しずつ余裕も出来てきて実家へも送金が毎月出来るようにもなりました。

 

転職自体、やはり緊張や不安がとても重くのしかかります。

ですが、一歩踏み出す勇気を持つことでその後の自分の人生が大きく変わる事に気づきました。

今の仕事に悩んでいても、落ち込んでいても、自分の人生は確実に消費していきます。

同じ消費ならば、しっかり実のある消費としていきたいものです。

この転職を通じて、人生の1/3以上の時間を費やす「仕事」をしっかりと見つめなおす大切さを学ぶことが出来ました。