苦手意識が芽生え転職を決意

 

私はもともと人とコミュニケーションをとる事が好きでした。

たとえ初対面でもどんな人とも仲良くなれて、良好な関係を築く事ができる。

これが私の強みでした。

その事を早くから自覚していた私は進路選択で迷わず接客業を選び高校卒業とともに、県外に就職しました。

初めての土地で初めての仲間と初めての仕事、初めてだらけの毎日。

長く感じた研修期間も終了し、お客様と一対一でのやりとりが始まります。

それは私にとって嬉しい気持ちもあり、同時にミスをしてはいけないという張り詰めた気持ちもありました。

ただ、完全に一人きりで仕事をしているわけではなかったため周りの力も借りつつ少しずつスキルアップする事が出来ました。

それから少しして仕事に慣れてきた時でした、お客様対応でどうしても納得が出来ない事がありました。

もし事態を客観的にみる事ができればそれは店員であるこちらがグッと我慢しなければならなっかった出来事です。

しかし、まだまだ人間としても社会人としても未熟だった私は感情的になってしまい、お店という立場で対応する事が出来ませんでした。

そんな私を上司は頭ごなしに叱るのではなく、私の気持ちになって温かい言葉をかけてくれ、落ち着いたのち以降はこのように対応すると良いと見本を示してくれたのです。

私は上司のその対応にとても救われました。

今まで、人間関係で悩んだ事、衝突した事がほとんどなかった私にとって初めての出来事だったためとても印象深い出来事として数年経った今でも時々思い出す事があります。

この出来事により当時の私が気付かされたことは、私のコミュニケーション能力なんてまだまだなんだということです。

社会に出てからの人間関係は、学生の頃と同じようにはいかないのです。

また少し経ちお店は繁忙期、お客様も店員もなんだかせかせか、余裕がないような、私の苦手な雰囲気の時期がやってきました。

その時まさに以前と同じような出来事が起こったのです。

私は以前のように感情的になる事をせず、なるべく冷静に冷静に努めました。

すると最後にはお客様から感謝の言葉をいただく事が出来たのです。私はすごく嬉しくなりました。

大変な事もありましたがこの仕事を続けてきて良かったと心から思いました。

心ではそう思っていました。しかし、私の中でどこか本心を抑えすぎていた部分があったのでしょう、徐々に出社する事が苦痛になってきたのです。

会社に迷惑をかけるわけにはいかないと、無理をして出社してはみたものの、そもそも私自身の心のバランスが取れていないためお客様どころか職場の仲間たちとの会話すら苦痛に感じてしまうのです。接客業に勤めるものとしてこれでは仕事になりません。

 

デスクワークを求めて転職活動開始

 

この頃から私は人と関わらない仕事をしたいと考えるようになりました。なるべく人と関わらない仕事を、せっかくなので私のスキルを少しでも活かせる仕事を、と探していた時に目に留まったのが、デスクワーク中心の事務仕事です。

求人欄にも黙々と作業したい方オススメとあったのでこれだ!と思い早速面接の予約を入れました。

新しい職場の目星もつき、以前の仕事は円満退社をし前向きな気持ちで面接に臨みました。

面接の結果ありがたいことに思っていたよりも早く就業させてもらえることになり、私は人と接しない事務作業にワクワクしながら出社したのです。

 

やりがいのある仕事で転職成功

 

実際に事務作業は言葉を発することは少ないです。

ただそれはある程度仕事ができる人か、ベテランの人だけです。

全てが初めての私はもちろんですが、手取り足取り、わからないことに遭遇したらもれなく質問、みんなで机を並べての作業なので雑談も少々あります。

想像していた事務の職場よりも、賑やかではありましたが以前と違ってお客様の直接対応が無いというだけでも心が楽でした。

だんだんと仕事に慣れてくると、自分でスケジュールを管理して自分だけに任される仕事というのも出てきます。

私はその自分だけに任される仕事が増えていく事が嬉しくてたまりませんでした。

もちろん、任される仕事が増えるほど帰宅時間も遅くなる事が多くはなっていったのですが、、、

それでもやりがい、達成感の方が大きかったため全く苦にはなりませんでした。

むしろスケジュールがみっちりある時の方が休日とのギャップもあり有意義な息抜きができたものです。

私は25歳という年齢でこの職種に転職して正解だったと思っています。

世間では仕事は長く続けることに意味がある。短くても三年。すぐ仕事を辞める人は根性がない、何をやっても続かない。など仕事を辞めるということにマイナスイメージを抱きがちです。

ただ、転職は前職での経験も強みとして活かせるプラスな選択肢だと思います。

人生は短いです。

せっかくの一度きりの人生なのに、周りの目を気にして我慢我慢の毎日では貴重な時間がもったいないです。

常に自分が笑顔でいられる環境に身を置いていたいものです。

あの時に、転職という選択をした自分に感謝しています。