給料の低さと人間関係の悪化から転職を決意
私は30歳のときに某スーパーに就職し、そのまま5年働き続けた訳ですが、訳あって35歳のときにパチンコ店に転職しました。
なぜ5年も続けた仕事を辞めてしまったかというと、理由は二つです。
まず一つ目ですが、お金です。
うちのスーパーは大手ではなかったので、5年勤めても月収20万円には届きませんでした。
若い頃は、どうにかなると思っていましたがさすがに将来が不安になってきたのです。
もしも結婚したときのことを考えるととても気が重くなりました。
自分自身貧乏な家庭で育ったこともあってかその辺は敏感でした。
もう一つの問題なのですが、これは退職理由の定番、人間関係の悪化です。
私はどうも店長と性格が合いませんでした。
というか、店長の人間性に問題があったのだと思います。
レジでの対応が悪いだとか商品の並べ方が悪いだとか、私は店長に言われたとおりにやっただけなのですが、文句を言われる日々でした。
それだけならまだ良かったのですが、あげく私のプライベートなことまで職場に持ち込んで難癖をつけるようになってきたのです。
これには私も我慢ができなかったのです。
条件が合致するパチンコ店へ転職をする
こういった事情があってスーパー店員をやめたわけですが、これといった転職先は実はまだ決まっていなかったのです。
今思うと見通しを立てずに仕事を辞めてしまったのは少し無茶だと思います。
そして転職サイトを利用し始めました。
私はそこで給料優先で正社員募集の会社を探しました。
すると私の考えている条件とうまく合致する転職先がパチンコ店だったのです。
わたしは少し悩みました。というのも給料面では満足でしたが、社会的評価や将来性のなさが頭をよぎったのです。
そもそもパチンコ店は、私の中では「お金がないときのとりあえずの就職先」というイメージだったのです。
そこで、パチンコ店で働きながら就職先を見つけるという選択肢を考え出しました。
「よし、それでいこう」と思い立ち、転職サイトを通じてパチンコ店に応募したのです。
面接も簡単に通り、とうとうパチンコ店員デビューを果たしました。
給料も人間関係も良好な転職先
実際に働いてみると、メリットがたくさんある一方、デメリットもたくさんある、といった感じでした。
メリットのほうですが、なんと言っても給料です。
スーパー店員の頃と違い、月収20万は軽く超えました。さらにボーナスありなので、大満足です。
そして残業がほとんど無かったです。
これもありがたかったです。
デメリットなのですが、1つは腰を痛めてしまったことです。
重いドル箱を持ち上げるのと、出玉を計数機に流すときに、腰に負担がかかります。
自分の場合、そこまでひどくはならなかったので良かったのですが、腰を痛めて辞めてしまうのは、パチンコ店員の退職理由の一つですので注意が必要です。
そして悪くなるのは腰だけではありません。
パチンコ店は常時爆音が鳴り響いているのと、ほかの店員と連携をとるために使うインカムのせいで耳が悪くなるのです。
耳に関してはまだ被害が出ていないのでいいのですが心配です。
さらになんといっても客層が悪すぎます。
そりゃあスーパー店員時代も、遠慮無く値切ってくるおばさんや、何言っているかわからないおじいさんなど、困ったお客さんはいましたが、それの比じゃないです。
トイレは当たり前のように汚し、台をたたき、パチンコの上皿にジュースを流し込んだりとやりたい放題です。
負けたらいらいらするのはわかりますが、ちょっと勘弁してほしいですね。
ときには泥棒するお客さんもいました。
このようなデメリットのある職場ですが、結果としては、意外かも知れませんがスーパー店員時代よりはましな生活を送っています。
転職する前は休日も大嫌いな店長のことが頭から離れませんでした。
しかし、転職してからは人間関係も良好なので、休日はリラックスして過ごせました。
転職直後はその場しのぎでパチンコ店員をやるつもりでしたが、いまは、そのまま続けるか、さらなる転職先を見つけるかは考え中です。
高年収、といっても将来への不安はついて回ります。
今は良くても、今後どうなるかわかったものではありません。
とっくの昔に過ぎ去ったパチンコブームは再燃の兆しもなく、国からの出玉規制でどんどん客は離れていきます。
うちらみたいな地元で細々とやっているパチンコ店は真っ先にその影響を受けます。
おまけに近いうちにカジノという強力なライバルも現れます。
このままではリストラなどで近々職を失う可能性は濃厚です。
仮にうちの会社がカジノへ移行して失職を免れたとしても、今まで身につけてきたスキルの多くが役に立たなくなってしまいます。
考えすぎと思われるかも知れませんが、転職した結果がこういう結末ということも考えられるのです。というわけで、パチンコ店から転職するか(将来性をとる)、しないか(経済面をとるか)判断するのがとても難しい状況です。
もし私の転職体験が、ほかの皆さんのお役に立てたなら幸いです。