脱出方法① 勉強してスキルアップ

方法①は、社内ニートである期間しかできないことですから、忙しい同僚からすれば非常に羨ましいことです。社内ニートになる原因にもよりますが、知識やスキルが不足しているのが原因なこともあります。

そんな時にやっておきたいのが、スキルアップです。

現業で役に立つ勉強をする

勉強をする中でも、特に社内ニートが実践してほしいのが、現業で必要な勉強です。

例えば経理部に所属する人なら簿記の勉強は必要ですし、営業部門であれば自社の商品についてだけではなく、競合の商品や競合の動き方についても学ぶ必要があります。また周辺業界の知識も必要でしょう。

例えば生命保険業であれば、損保、銀行や証券、ネット証券などの業界知識も必要ですし、FPとしての専門知識も必要です。

こうした知識は最低限必要な場合もあれば重宝される場合もある一方で、忙しい人は手を出せないものですから羨ましいのです。

何か1つ、尖った知識やスキルを持っていると、社内で重宝されるようになります。

例えば「税制ならこの人に聞けばすべて解決する」という具合に、社内全体で欠けている知識やノウハウを身につけられれば、社内ニート脱出もすぐに実現するでしょう。

現業だけでなく、どこでも非常に役立つ勉強

社内ニートにありがちな特徴の1つとして、「ミスが多い」「仕事が遅い」ということは多々あります。ということは、そうした欠点を潰すことができれば、社内ニート脱出は近づきます。

具体的には、ワード、エクセル、パワーポイントなどのOfficeの機能を使いこなすということです。意外に知らない機能の中にも、非常に有用なものはたくさんありますし、この手の作業が速くて正確な人のもとには仕事が舞い込むようになります。

脱出方法② 社内営業をする

脱出法①で知識やスキルを身につけたにも関わらず、それらが誰にも知られないようでは仕事は入ってきません。

そこで必要なのが、社内営業です。あたかも脱サラして自営業者になったかのように、社内の人たちに自分の知識とスキルを認知してもらい、小さな仕事から順に受注して、徐々に大きな仕事を獲得していくのです。

まず、社内ニートが覚悟すべきなのは、「いきなり大きな仕事をもらうことはできない」ということです。

まずは小さな仕事から受注していきます。レベルとしては、数分で終わるものから長くて数時間で終わるもので十分です。そこで、スピードと正確さを大事にして納品します。

例えば、午前中に受注した仕事の納期がその日の終業時なら、午前中に納品してしまうのがいいでしょう。仕事を発注してきた同僚は「早っ!」と驚くかもしれませんが、内容のクオリティがしっかりしていれば問題ありません。

この時点で「仕事の早い奴」という印象がつきますし、クオリティが高ければさらに良い印象が残ります。こうした具合に受注実績を重ねていけば、徐々に大きな仕事が入ってくるようになります。

スピードとクオリティがどうしても両立しにくいのなら、重視すべきはスピードです。

先の例であれば、午前中には「ここまで完了したのですが、方向性は合っているでしょうか」と相談に行きます。そうすることで、さりげなく仕事の速さをアピールできますし、その時点で十分な内容になっていれば納品してしまってもいいのです。

一番やってはいけないのが、納期ギリギリに提出することです。発注者のイメージと違うアウトプットだったときに、修正する時間がなくなってしまいますから、結果的に発注者の期待に応えられなくなってしまいます。

小さな仕事であれ受注するときに注意すべき点は、「自分の得意分野」の仕事を中心に受けることです。

仕事をえり好みしないことも重要ではあるのですが、だからと言って、苦手分野の仕事を受けてしまうと、結果的に時間もかかりますしクオリティもイマイチだったりします。

場合によっては発注者に迷惑をかけてしまうことだってありえます。

そうなると、ますます社内ニートが確定してしまいます。従って、得意分野の仕事を受けてスピードとクオリティを両立しながら評価を上げていきます。

脱出方法③ 頻繁にコミュニケーションを取る

ただ世間話を話せばいいのではなくて、挨拶や感謝は当然のこと、これらに加えて自分には強みになる人脈や経験があるということ、そして今現在は暇であることをさりげなくアピールしていきます。

誰も、本性のわからない人に対して相談に行こうとはしませんし、仕事を頼みたいとも思いません。だからこそ、自分について同僚や上司に知ってもらうことが重要です。上司にしてみても、意外に部下について知らないということはあります。

「学生時代に○○を専攻していた」とか「友達は競合の○○社に勤めている」というだけでも十分に注目される経験です。特に友人が競合他社の話は職場全体で欲しい情報ですから、友人を通じて競合の情報を持っているのではないかと考えられて、様々な方から相談が寄せられたりするでしょう。

企業の特徴として、「金のにおいがする人」というのは重宝されますから、少しでも自分が優位に立てそうな情報を持っていれば開示すればいいのです。

ランチでも喫煙所でも、黙っているのではなく、同僚や上司が飛びつきそうな話をするというのがポイントなのです。

転職者・出向者の場合

転職や出向で今の職場に来ているなら、前職や出向元で身につけた知識やノウハウ、経験などを語りますし、輝かしい成果を上げてきているならそれも含めて簡潔に語ります。

特に歴史ある大企業はプロパー社員の比率が高いので、外の世界の情報は非常に新鮮で勉強になるものです。保険業界に参入した某大手通信業者には、保険会社各社から出向者と転職者が集まっています。

当然彼らは全て保険のプロですから、この通信業者の中では引く手あまた、社内ニートとは程遠い存在になるのです。

プロパー社員の場合

プロパー社員の場合は、外から経験を持ちかえるというのは難しいこともあるので、資格を取得したとか、先述のように社外の人脈をチラつかせることによって注目を惹きます。この場合も、それに加えて自分が一定の専門的な知識やスキルを持っていることと合わせてアピールするといいでしょう。

脱出方法④ 転職する

上記の3つの方法を駆使しても社内ニートから脱出できないのなら、それは「リストラの対象」ということです。

ここから評価を逆転するのは極めて困難ですから、この状態から社内ニートを脱出するには、新天地に行くことで自らのキャリアをリセットするほかありません。

と、簡単にいうものの、社内ニートを拾ってくれる会社など基本的にはないですから、どれだけ小さくても現業で成果を作るように努力しましょう。というのも実は、転職活動には以下のステップがあるからです。

・現業で成果を出す
・現業の成果を総括し、自己分析をする
・職務経歴書を書き、選考の準備をする
・選考を受け、内定を獲得する

このように考えると、いたずらに転職活動をするのではなく、現業において然るべき努力をすることが必要なのです。転職を検討するなら、希望の業種・業界・会社を先に決め、その会社への転職に必要な知識や資格、成果をしっかりと把握したうえで社内営業や資格取得の勉強に励みます。

例えば経理部の人が保険の営業マンになりたいということなら、FP資格を取ることが内定獲得の近道かもしれません。転職成功というゴールから逆算して行動していきます。

ちなみに、こうした努力をしていると、いつしか転職しなくても社内ニートを卒業できる場合があります。転職できる人=必要とされる人ですから、いつの間にか社内で必要な知識やスキルが身についていることがあります。

そうした場合は、現業で頑張るか新天地で頑張るかの選択肢ができるため、なおさら良い結果になるでしょう。