転職は人生を大きく左右することになります。
なんの目的も、なんの希望もなく、ふいに職を辞めてしまうと、後で残念な思いをするかもしれません。
たとえば、転職に適した時期があるとすれば、新卒の採用時期や、ボーナスが支給された後になります。

転職に適した時期

 

転職は最適な時期がある

日本の雇用の流動化は大分進んできたとはいえ、いまだに「新卒採用」が日本の雇用体系の中心となっている状況です。

これ自体の良し悪しというのは今回の本題ではないので置いておいて、この新卒採用偏重な雇用体系は転職市場にいくつかの影響を及ぼします。

一つは単純に転職がしづらいということです。企業は新卒採用でまず新人を取り、不足や組織の調整として転職者を募る、つまり転職は「プラスアルファ」「イレギュラー」なわけです。

敢えてこの話をするのは、これが今回の本題である二点目につながるからです。

その二点目というのが「新卒採用」という時期の決まった採用体系を優先するがゆえに、日本は中途採用が豊富な時期、すくない時期の「ばらつき」が大きいという点です。

あくまで「新卒採用」が先にあって、その隙間に転職者の採用を検討するという構造になっています。

もちろん全ての企業がそうというわけではないですが、一定程度以上の企業がこのやりかたを取っているために、転職市場全体のボリュームの大小に季節的な波が発生することになります。

この波をとらえた上で転職活動を行わないと、自分の能力とは無関係のところで転職活動に苦戦したり、もしくは本来の能力に対してレベルの低い企業への転職を余儀なくされるおそれがあります。

「今すぐやめてしまいたい!」そんな境遇のかたもいるかもしれませんが、すこし落ち着いて、時期を見極めて転職活動を行うことようにしましょう。

なお一点留意ですが、この記事は現状の「6月新卒採用解禁」を前提としています。この時期が変われば転職市場の傾向も変わることを覚えておきましょう。

 

転職市場が活発なのは夏場〜秋口

前章で書いた通り、転職市場には新卒採用の存在による季節性を伴うことになります。

この季節性の要因は、まず単純に企業は新卒をできるだけ取ろうと考えていることと、そして、採用部署が新卒採用にリソースを割くので転職者の採用活動ができないという二点があります。

逆に言うと、新卒採用が一段落したあとは中途採用か活発化しやすいと言うことになります。企業のレベルにもよりますが、夏場以降がこの点転職市場が活発になる傾向にあります。

夏場は新卒採用の一段落に加えて、ボーナス支給直後の退職や、企業にとってはあまり望ましくないですが、新人の一部に退職者が出やすい時期です。

一方で前述の通り新卒採用は一段落している頃なので、人事部に余裕があり、組織では人不足感がでやすい時期なのです。

こうした観点から、このタイミングで企業は中途採用の募集を行うことが比較的多いです。

求人サイトでの案件も豊富になりますし、大手企業によっては公募スタイルの中途採用を行うこともあります。

一方で個のタイミングでやめた人達はまだ転職市場に流れていない人も一定いることから、転職案件は増えるけれど、転職希望者はそこまで多くなっていない時期となります。

この夏のボーナス直後から初秋までの時期は転職市場が最も活況となる時期で、転職希望者にとって狙い目の時期だと言えます。

冬のボーナス前がセカンドチャンス

さて、夏場が転職の最大のチャンスと書きましたが、このタイミングで転職できなくともまだチャンスはあります。

なる転職市場の山は「冬のボーナス前後」です。

もちろんあくまで傾向にすぎませんが、冬のボーナス後の退職者は、夏よりも若干早期に申告される傾向にあります。

これは、ボーナス後に年末年始が挟まってしまい、転職しづらくなることが予想されるため、早めに転職先を堅めたうえで冬ボーナスをもらったら速やかに辞める、という行動がみられるからです。

また企業は同様に年末年始前に組織の人不足の対応をある程度進めていきたいとのバイアスが働きます。

これらが相まって、冬ボーナス前後が二度めの転職チャンスとなります。目安としては年内に確定、もしくは確定直前まで駒を進めると言うところになりますので、11月には始めておくといいでしょう。

有給取得後の退職というタイムラグを考慮すると、同月から組織は辞めていく人をカウントし、それにあわせて人の採用を検討し始めるとおもわれます。

冬はあくまでセカンドチャンスの位置付けだと考えています。というのも、チャンスの期間が狭いのと、年明けを過ぎてしまうと企業のリソースは急速に新卒採用にむかってしまうため、年明けとともにチャンスは萎んでいく懸念があるためです。

年明けの1月以降は対照的に転職がもっともしづらくなるシーズンとなります。理由は前に書いた通り新卒採用優先になるからです。

ここまでを総合すると、転職を考えている人は、まずは夏場にチャレンジしてみて、ダメだった場合に冬を狙ってみましょう。それでダメだった場合は一応「春の掘り出し物案件」には目を光らせつつも、基本的には翌年度の夏を待った方が得策といえます。転職は時期を見極めることが肝要です。

 

転職に有利な条件

転職するにあたって、なにか自分を際立たせるアピールポイントはありますか。
転職するときにはいくつかの考えるポイントがあります。

資格、職務経歴、年齢です。

資格があり、転職の希望も資格を活かせる職業であれば、的を絞り探すことが出来ます。
行きたい会社であれば、求人を待たないで、自ら問い合わせてみる積極性も助けになります。

募集はしていなくても、特殊な資格や技術なら、人材を必要としている会社があるのです。
職人のようなひとつに際立たつ技術があれば自ら探す方が賢明です。たった一人を探すのに求人サイトは使わない、されど人材は欲しい状況です。

年齢は若い方が有利ですが、職業によっては勤続年数を重視する仕事もあります。
勤続年数が10年以上あれば、信用や信頼がおけると判断されます。一年ごとに転職している場合は、採用するほうも、リスクを冒すことになります。
勤続年数も立派な経歴です。

最近は履歴書の他にも職務経験書を必要とする会社がほとんどです。
自己アピールポイントを日頃から考えておきます。
求職活動をしている間に資格試験を受けておくことも考えてみて下さい。
また職業訓練を受けるのも転職を有利にします。

企業が欲しい人材、必要としている人材の1番条件は、人として信頼できるかに尽きます。

転職が、技術系なら経験は大切です。
勤続年数が長くても、アピールポイントがないと希望の職を得ることは難しいのです。

仕事を辞める前に立ち止まる

転職の時期を決めるのに、忘れてはならない指標があります。
若い世代は問題ありませんが、雇用保険の支給は10年を境に受給できる期間が30日間ちがいます。9年10カ月だったら2カ月伸ばした方が有利です。

転職を考えた背景には 様々な事情があることは確かです。転職は、いまよりも状況が良くならないと意味がありませんがなかなか都合よくは行きません。

公務員試験を受けられるボーダーも、転職する時期として、考慮にいれておきたいところです。
30代になると社会人採用枠しかありません。こちらは職務経験年数が5年必要です。
4年数ヶ月で辞めてはもったいないですね。将来のことを考えて、ぐっと5年が経過するのを待ってから転職しましょう。のちのち職務経験が助けになるかも知れません。

それ以外の方なら、17歳から20歳で地方公務の初級、21歳から29歳まで上級の受験資格があります。

若い世代なら転職する機会に公務を視野に入れておくのもいいですね。

退職してから再就職まで

転職の時期を考えポイントに、転職してから再就職までどれくらいかかるのかも考えておきます。
運がよければ、1週間で就職してしまうこともありますが、やはり年齢を重ねるうちに難しくなります。

自己都合で辞めた場合は失業手当を受給するまでに3月はかかります。給与の全額が支給されるわけではありませんから、しっかり計算して転職時期を決めます。
平均では給与3カ月分の預金が必要になるとされています。
あくまでも目安で、こればかりはなかなかわかりません。

まとめ

転職をするのには心にも、金銭的にもゆとりを持ってあたりたいところです。求人が増える時期や、求人が多い年齢、求人が多い職種で探す方が有利なのは当然です。
でも、転職の時期を何年か先送りにして資格を取ったり、技術を学ぶなど、有利に働くように調整することも出来ます。
若いうちは、いきなり辞めたくなったりすることでしょうが、落ち着いてください。
長い人生のほんの一年か、2年で手に職をつけることも出来ますよね。やり直しはいつも可能です。
転職を希望しているのに、しばらく過ぎても求人が見つからない場合は、自分の足で探してます。

また気軽に入れるアルバイトを足がかりにして、正社員にステップアップできる会社もありますが、、なにがなんでも正社員で探すのではなく、少し離れて考えてみることです。